妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

あー仕事があるときは早起きできる。これができているうちは大丈夫。僕は負けず嫌いだから逃げずに戦い続ける。死ぬまでは戦い続けるよ。


雨が降っていて迷ったけど街に出てきた。髪を切るために。傘を持ってきたけど使わずに済みそうかも。予約時間までまだ2時間あるのでドトール→カフェで暇をつぶすつもり。ドトールモンブランカフェ。早起きしたから眠い。デパスを飲んだせいもあるだろう。通院日以外ほとんど引きこもっていたので実に8ヵ月ぶりの美容院。学生時代でも4ヵ月が最長だった。2月に退職強要の嫌がらせを受けて何とか休職にこぎつけたのだが心の傷は深かった。やっと第二の人生に向けて動き出すことができそうな予感。先生を心の支えにして自分らしく生きていく。


楽しいことでも考えようか。美容院に行くときはいつも手ぶらなので文庫本もiPodもない。携帯とお財布しか持たない。通院日とか街に出かけるときはリュックを背負っている。少し前まではボストンバッグだったのだが学生の頃から使っていたのでボロボロで汚らしくなってしまった。いつものカフェでよさげなリュックを見つけたので今はそれを愛用している。


楽しいことでも考えようか。先生と遊びたい。先生と遊ぶ理由ができたのだ。理由があれば何も問題ない。問題はどのくらい時間が取れるかだ。僕はもちろんいつでもどこでもOKなのだが。まあ病気で実家暮らしだから夜は家族が心配するから無理だ。となると昼間に限られる。曜日はいつでもいい。時間は早ければ何時でも構わない。先生のためなら喜んで早起きするし場合によっては寝なくても平気。一時間お話できればいい。本当は時間を気にせず何時間でも一緒に過ごしたいけどね。一応基本は先生からの依頼についてお話するのだから。自然の流れ次第で他のこともお話できるかもという期待はある。先生からの依頼は診察時間に話すことではない。しかし先生からの依頼をないがしろにすることはできない。そうなると私的な時間にお話する以外にないのだ。


丸尾末広は傑作と駄作の差が大きい。あるいは僕の気持ちがどのような状態であるかによって評価が変わるというような種類の作風なのかもしれない。つまりナンセンスさを許容できる状態であれば楽しめるしそうでなければつまらない吐き気を催すほどの不快感、嫌悪感に苛まれることになる。前提としてエログロナンセンスというものを面白がる素養がなければならない。生理的に受け付けなければもうどうしようもないのだ。まず一般受けするものではない。多くのひとが楽しむことができないものを楽しめる少数の人間であるということにある種の優越感を得る。もっとエログロなものなんていくらでもあるしナンセンスなものなんてありふれている。やはり『絵』特に構図に魅力を感じるのだ。ストーリーなどないに等しい。丸尾漫画は読むというより眺めるという感覚。まあ悪趣味なことには変わらない。


ドトール→カフェ→美容院→ドトール。あーすげーさわやかな気分だ。髪を短くしただけでこんなに気持ちが変わるものなのか。これならもっと早く行けばよかったと思うのはお約束だな。実際行きたくても行けなかったのだから仕方がない。今日だって雨なのに無理してデパスを飲んでやっと街に出れたんだから。やはり二ヵ月に一度は髪を切りに行かないと駄目だな。なんか別人になったみたいだ。テンションが上がっている。今週は街に出かける日が増えそうだ。せっかく身だしなみをきちんとしたのだから引きこもっていたら意味がない。きれいな服を着て外に出たい。おれはやる。第二の人生を成功させて絶対に幸せになってやる。


でも疲れたな…さすがに。早く帰ってまったり休もう。いやよくがんばったよ。自分を誉めてあげよう。自分へのごほうびは『物』ではあげない。物欲もなくなってきたし。今ある物を楽しみ尽くす。やはりごほうびは先生と遊ぶことだな。僕としてはこれをあげたいと思う。テンションが上がっている。気分が高揚している。いい感じだ。


あまりテンション上げると後で反動が大きいから意識的に少し抑えよう。テンション低めでちょうどいい。コントロールするのは難しいけれど。


もう反動が来た。うっかり調子に乗ることもできやしない。かゆいし…鬱になる。


くっそぉー。電影少女読んでると無性に恋がしたくなってくるぜ。こんな漫画だったのか。エロい部分しか見てなかったおれはまだまだ子供だったんだな。そういう意味では少しは大人になったってことかな。まあ相変わらずモテナイヨーダなわけだが。片思いすらしてない。夢に生きるしかないか。