妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

曜日感覚がなくなってきた。毎日先生のことを考えている。毎日先生のことが心配なのだ。僕の脳と先生の脳がひとつに繋がればいつでもお話できるのにね。メール交換できたらいいかもしれない。メールであれば脳内でお話するイメージが崩れる心配も少ないだろう。外の世界で実際に会うのはリスクが高い。本当は会いたいけどね。でも今の関係を壊したくない気持ちが強いんだ。現実としても先生と患者が私的に交渉を持つことは難しいだろうし。先生は一般的な倫理とか気にしないかもしれない。だから先生と外の世界で会える可能性はないとは言い切れない。でもこれは先生次第。僕はそれに関しては何もできない。医師と患者の主従関係は確かに存在するのだ。たとえどんなに強い信頼関係で結ばれたとしても。それは厳然として存在するのだ。僕はやはり患者であることには間違いない。ただし変わった患者であるということは強調しておきたい。そして先生もまた変わった医師なのである。