妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

今朝も早起きできなかった。何度も二度寝をして悪い夢を見た。いらだつ気持ち。ひとりになりたい。外は青空だけど僕は無関心で家にいるよ。


こめかみがやたらに痒くて苦しい。眠る前に痒くなるとほとんど確実に寝ているあいだに掻いてしまう。眠りたくない。掻きたくない。痒みは僕のない気力を奪います。ないものはどこまで探してもないというのに、まだあるはずだ、こいつどこかに隠しているに違いないというふうに容赦なく奪っていくのです。そうして僕のない気力は完全になくなってしまって無気力になります。いつまでもいつまでも僕の生き地獄は続いていく。僕が死んで眠るまでずっとずっと続いていく。死ぬまでだから永遠には続かない。終わりはいつかやってくる。僕が死んで永遠に眠るとき痒みはこの世からなくなる。僕は永遠を手にするけど痒みは永遠を手にすることはできない。僕が永遠を手にしたとき痒みは永遠になくなってしまう。僕が死んで眠るまでに痒みがいなくなるのなら僕は死んでもいいよ。


仕事したいのに『死なない病気』で保障もしてもらえない中途半端な欠陥人間で社会不適合者の男。僕のことです。それは僕でそれが僕でそれはそれで僕は僕で僕がそれでそれが僕なのです。何もできない。痒みのせいでじっとしてるよ。ずっと耐えているよ。もう眠くなってきた。でも眠れない眠りたくない掻きたくない。何でどうして僕だけと嘆いてみても何も変わりはしない。今までずっとずっと苦しんできたからいろんなことを知っている。それでもまだ生きようとする、新しい道に向かおうと思えるのは先生と出会えたから。先生がいなかったら僕なんてとっくに死んでる。先生は僕の心の支えで唯一の理解者。先生がいるから僕もまだここにいようと思う。


痒みが治まってくれない。現在午前二時前。こめかみだけだったのがおでこにまで広がってきた。薬局で買った漢方らしき健康食品を飲んだ。朝晩食後に飲んでいるんだけど、調子の悪いときは多めに飲むように言われていたのを思い出した。もちろん半信半疑でまだ飲み始めたばかりだし、薬剤師の言うことなんか全然信じていない。しかしそんなものにもすがらざるを得ない精神状態なのです。プラシーボでも何でもいいからこの痒みが治まってくれないと眠れないんだ。痒みが落ち着かないうちに寝て、思い切り掻きまくってしまった苦い経験は二度と繰り返したくない。明日は何もないからずっと起きていたって構わない。でも正直眠い。本当は今すぐベッドに潜り込みたい。でもこのまま寝てしまったら、掻いて結局起きて絶望の気持ちで惨状を片付ける作業をすることになるのです。だからまだ眠るわけにはいかない。眠りたいけど眠れない。自信がなくなっていくよ。こんなんじゃ仕事なんてできない。それどころか生活自体に支障をきたす。もう駄目かも知れない。そろそろ限界が近いよ。もうすぐ手の届くところまで来ているよ。発狂寸前。


痒みのピーク説は完全に打ち砕かれた感じ。痒くなったらもうおしまいなんだね。痒くならないようにしなければ。でもどうしたらよいかわからない。もう疲れた。何もかもどうでもよくなってきた。明日なんてもういらない。早く終わりにしてもらいたいよ。さようなら。