妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

転移だろうが依存だろうが、とにかく治療の妨げにならなければいいんだ。僕のなかの先生がいなかったら、僕は寝たきり廃人か自殺してるよ。程よい信頼関係で、僕の心は確実に癒されている。治療はうまくいっているんだ。変えることなんて何もない。


ようやく気持ちが落ち着いてきたようだ。何も怖がることはない。何も心配いらないよ。先生の気まぐれの感情に傷ついて、僕の不信感が先生を嫌な気分にさせて、さらに僕が傷ついて不信感を募らせるという負の連鎖。そんなものに陥っていただけなんだ。やっと僕の心に余裕が出てきて、先生の苦しみを受け止めることができるようになったんです。
明後日はもう通院日。今まで通り。僕は変わらない。僕が変わらなければ、先生も変わらないはず。今まで通り楽しいお話をして癒される。先生を信じる信じないとか、そんな気持ちすらなくなった。信頼してるんだから信じているってことなんじゃない?言うまでもない。当たり前のことを考えすぎて、いつの間にか当たり前じゃないような気がしていた。明後日こそ今まで通りだね。