妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

皮膚科でもらった抗ヒスタミン薬は効果がないのでもう飲んでいない。ゾロフトを再開するつもりもない。レキソタンと頓服にデパス。これだけあれば生きていける。あとはアトピーの調子さえよくなれば仕事をして当たり前の生活ができるようになるのだ。少しずつ調子はよくなりつつある。どうやら最悪時は脱したようだ。病気には波がある。荒波を乗り越えた先には穏やかな日々が待っているはずなのです。


痒い…氷で冷やしている。おでこからこめかみにかけて。石けんを使わずに保湿までしたのに何故乾燥するのか。そして痒くなってしまうのか。ここから顔中さらには頭まで掻いてしまう可能性がある。調子は少しはましになってきたのだが実際痒くなるとやはり気持ちが落ちる。気力が奪われて何もできない。何もかも嫌になってしまう。本当に嫌になるよ。何処にも怒りをぶつけるところがない。
病気だから仕方ないと諦めたって生きていくことを考えればそんな単純なことでは済まされない。現実として病気でも無理をして仕事をして生きていかなければならないのだから。病気がよくならないままだと負担が非常に大きなものになる。それではとても仕事をして生きていくことなんかできやしない。時間がないのです。追い詰められている。焦っても仕様がないのは分かっているのだけど焦らずにはいられない。生きるか死ぬかの選択を迫られることになるのです。僕は死にたくない。だけど病気がよくならなければ選択肢がなくなってしまう。だから調子が悪いと僕は追い詰められて焦らずにはいられないのです。


結局顔と頭を掻いて起きました。残骸を片付けて現在午前3時47分。痒みに耐えていた時間は何だったのですか。氷で冷やしていた時間は何だったのですか。無意味で無駄な時間。痒くなったらおしまい。絶望感で頭のなかが真っ白です。無力な気持ち。僕は弱い。どうしてこうなってしまったのだろうか。何か悪いことしたかな。悪化している原因がまったく分からない。とにかくやるしかない。調子が悪くてもできることをやるしかないんだ。落ち込んでいても状況がよくなる訳ではないのだから。寝不足でも早起きするよ。でないとずっとこのまま変わらないから。僕は当たり前の生活を取り戻したいから無理をしてでも早く起きる。欲求によって無理をするのです。脳内で先生に依存して助けてもらう。脳内だから期待しても許されるんだ。すべては僕の脳内で起きていること。僕は病気と闘い続ける。