妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

通院日なので街に出てきました。ドトールに来てます。ミラノサンドBとアメリカンで遅い朝食。外は曇り空だけど明るくなってきている。傍の席で就職活動の話をしているのが聞こえる。真面目すぎるなと感じる。仕事なんてお金のためでしかない。生きるための手段に過ぎない。理想と現実は違うのだ。僕はこれからどうして生きていこうか。この世のすべてを醒めた眼で見ている。悟りを開くのと似ているようで違う。冷静さと無関心はまるで別の物。無気力な無関心。今日は先生に会える。気持ちは落ち着いている。


いつものカフェに来ました。クロワッサンとジャガイモの入ったパンとラテでひとりランチ。カフェまでの道を歩いているうちに何だか憂鬱な気分になってしまった。今日の天気は薄曇りでたまに陽が差す。今日の僕の気持ちと似ている気がする。食欲がないのでゆっくり味わって食べている。そのかわり時間はあるのだ。先生のことを考えよう。もうすぐ先生に会える。そう思えば自然と気持ちは上がってくるはず。やはり曜日感覚がおかしいらしい。毎日が日曜日だから仕方ないか。日曜日でも忙しく過ごせたらいいと思う。充実感。生きていることを実感する。


クリニックに来ました。混んでる…まあ大変なのは先生のほうで、僕はただ待つだけだから平気だよ。室内がやけに暑く感じて眠気が強くなる。というか眠い。コーヒーのカフェインは無力みたい。先生の依頼の原稿を読み返していようか。


ドトールに来ました。たまにはブレンドを飲んでみる。少し苦味が強い。やはりアメリカンかな。
あー疲れた…しかし癒された。今回は特に話したいこともなかったので、ほとんどの時間を先生の依頼の話題に費やした。完成させた三枚の原稿を渡して依頼が完了した。才能があると誉められた。本当に僕に才能があるのなら、どうにかしてこの才能を生かせないものか。今でも先生の役に立っているという意味では生かせているのだが、やはり飯が食えるくらいに生かせたらいいのにと考えてしまう。つまり仕事にならないだろうかということだ。
先生と同じ時間と空間を共有できる日はまだ遠いみたい。僕には楽しみを後に取っておく余裕なんてないのだ。楽しみがあるのなら今すぐに楽しみたい。まあ仕方ない。楽しみは約束されているのだ。上がった気持ちをどうすることもできずに持て余している感じ。ただもどかしい。徐々に熱は冷めるだろう。依頼に沿っていないはずの原稿のほうが、かえって依頼に沿うかたちになったようだ。僕の作るものは不思議と先生の意図するものになっている。今までの依頼でもそう感じることが多かった。先生と僕の考え方が似ているということだろうか。素直にうれしいと思う。しばらくはこの愉しげな興奮に浸っていようか。どうせすぐに醒めるのだから。


先生繋がりで人間関係が広がらないかな。ひとりはつまらない。人が恋しい。春なのに。僕に季節は関係ないのです。


机上の空論。口だけなら何とでも言える。実際何もやらないくせに何故こうも上から目線なのか。愚問に答える義務などありはしない。やることをやっている人間に対して、どうしてそんなに偉そうな態度を取るのか理解に苦しむ。頭の悪い人間に何を言っても無駄だ。無駄なことはしたくない。やるべきことをやっているのだから、誰にも何も言わせない。実にくだらない。こちらは無償でやっているのだから、せめて黙っててくれないか。それができないのなら死んでくれないか。


早くGW終わらないかな…何がゴールデンだよ。浮かれてる感じがたまらなく嫌なんだ。だけど明日も外に出たい気持ち。どうせ生きているなら楽しみたい。どうせ死んでしまうなら楽しみたい。僕には先生がいる。僕はひとりじゃない。