妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

アトピーの調子が一向によくならない。鬱で体が動かず朝の準備に手間取ったけれど、どうにか街に出かけます。先生もがんばっている。今日は診療日。だから僕もがんばります。今できることだけ。今はそれでいい。今を生きているのだから、やっぱり今のことだけを考えていればいいのかも知れない。今のことしか考えられないではなくて、あえて今のことだけを考える。僕はまだ死んでない。僕は今を生きている。


ドトールに来ました。ミラノサンドCとアメリカン。今日はチキンでも気にならなかった。久しぶりのお肉だった。ソーセージは食べる気にならない。昔はいつもレタスドッグだったけど。
いつものカフェに来てます。気持ちは落ちている。隣の席で仕事の話が聞こえて耐え難い。クロワッサンとラテ。もう帰ろう。帰りたい。聞きたくない。仕事のことは考えたくない。帰る。今日は僕の居場所ではない。他人は変えられない。だから僕が動く。仕方ない。


動悸がした。息ができなくなって苦しかった。軽い過呼吸。軽い発作。帰りの電車の中でようやく落ち着いてきた。駅までの道、人が怖かった。すべてが怖くて怯えるようにして早足で歩いた。こんな症状になるのは久しぶりだった。だけど外に出た意味はある。お気に入りのパンをテイクアウトできたし、土日限定の店員さんと言葉を交わせた。気持ちは上がらなかったけれど、それは僕の気持ちが落ちていたから。やはり自分の言葉に自信が持てず、会話はぎこちないもので自己嫌悪になりそうだった。
仕事なんて健康なら誰でもできる。僕は病気のせいで仕事ができないだけ。それは知っている。知っているのに自分が劣っているように感じてしまう。劣等感。自尊心の低下。開き直れたらどんなに楽だろう。病気のせいにして堂々としていられる。しかしそれは前向きな開き直りではないと思う。間違っている。そんなふうになれないし、なりたくない。罪悪感はない。ただひたすら劣等感に苛まれる。僕は普通になれない。狂ってしまえば楽になれる。死んでしまえば楽になれる。楽になりたい。逃げたい。僕は弱い。人間なんてちっぽけな生き物だ。


心がざわついている。夕食後にレキソタンデパスを2錠ずつ。気持ちが落ち着かない。チック的な症状まで出てきた。不安。恐怖。焦り。追い詰められている。死へ向かう。自分の脳内はすでに制御不能に陥っている。今日は結局何をしていたのだろう。外に出たのに結局何もできなかった気がする。だけどできるだけのことはできたのかも知れない。今日一日の記憶が曖昧な感じがしている。街に出たことも、いつものカフェの店員さんと言葉を交わしたことも…嫌なことと一緒にみんな記憶の底に沈んでしまったのかな。カフェでの嫌な記憶はより一層曖昧になっている。今日は疲れた。


現在午前3時23分。顔を掻いて起きました。1時頃寝て2時過ぎに起きて、掃除をしたり薬をつけ直したりしてこの時刻。顔が血まみれになった。寝る前にロコイドをつけたのがいけなかった。何度も懲りているはずなのに、また同じ失敗を繰り返してしまった。首から上はステロイドをつけてはいけない。ステをつけると逆に痒くなって掻き壊してしまう。千奈美に首にもつけてすぐに掻いてしまった。顔は頬と鼻の下とこめかみの辺りにつけた。鼻の下以外を掻いてしまった。寝てから一時間経っていたから眠りには落ちていたのだろう。掻きながらまずいと思って起きた。血で赤く染まった皮膚のカスが散乱しました。
何故ステをつけると逆に掻いてしまうのか。頬から汁が出るほど悪化していたのでどうにかしたかったんだ。標準治療だから間違っていないはずなのに。ほっとくしかないってことかよ…標準治療から外れた患者はどうすればいいんだろう。見捨てられるだけ。アトピーって何なんだよ。研究してくれよ。助けてくれよ。苦しんでるんだ。助けてよ。他人に期待なんてできないか。自分でどうにかして生きていくしかない。治らない病気だから仕方ないよね。