妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

仕事のため街に出てきた。昨晩は寝ないでおこうと思ったけど、寝不足で眠かったので寝た。寝ている間に掻いた被害はましだった。寝る前に左のこめかみからおでこにかけて皮がめくれていた。痒みは少なかったのだが、電気をつけて音楽を流したまま仮眠を取ったら掻いてしまった。皮がきれいにみんな取れて枕元に散乱していた。幸い水の類いは出なかった。
ドトールでカフェラテ。外は曇り空。雨が降らないうちに帰りたい。朝レキソタンデパスを飲んできた。今日は薬に頼る。お守りなりの効果はある。先生とお揃いで無理をする。


胃が痛い…気持ちは意外なほど落ち着いている。しかし体は正直だ。無理をしている。体に負担を強いている。先生のことを思い浮かべる。先生だけは僕の味方。僕はひとりじゃない。先生がいる。リハビリなんだ。今できることは無理をしてでもやらなければならない。できないことはどうしてもできない。だけど無理をすればできることはやる。僕はやるときはやる。負けず嫌いだから逃げない。病気持ちのプライド。生きていくためだ。無理をするのも仕方ない。僕はまだ死んでない。これからも生きていくために無理をする。それが無理をする理由。『理由』だけは必要だ。それさえあれば僕は無理をすることができる。


服屋で七分袖のシャツを買ってきた。思いがけずセールになっていて幸運だった。一昨日来たときはセール品じゃなかった気がするけど、そのときはよく見てなかったから実際のところはわからない。荷物になるのでお店に置いておいてもらって、仕事が終わったら取りに行くことにした。
いつものカフェに来てます。クロワッサンとフォカッチャとラテの定番ひとりランチ。食後にレキソタンデパスを2錠ずつ。薬というお守りのおかげで気持ちが少し楽になってきた。もちろんいつもとは明らかに違う。過呼吸や動悸がしそう。かろうじて平静を装っている。ランチを味わう余裕などなかった。時間が近づくほどに心が乱されていく。不安はあまり感じない。ただ嫌だという気持ち。薬を飲んでまで無理をする。その『意味』はないけれど『理由』はあると思う。この仕事を終えたら今度こそ休める。思い切り休もう。自分へのごほうびをあげよう。無理をしたら休む。先生に誉めてもらう。先生のことを意識するとどうにかなるような気がしている。怖れることはない。僕は病気持ちのエリート。復活するためには避けては通れない。ストイックに生きていく。修行なんだ。これを乗り越えたらきっと報われるはず。僕はやるときはやる。もう絶対に逃げない。


疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れた疲れたーああああああ!はぁ…荒療治だ。結局は無理をする。とりあえず今日は休もう。泥のように眠りたい。先生はきっと誉めてくれる。先生に癒されたい。