妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

すべては自分の脳内で起きていること。病気だから仕方ない。どうせ死ぬからどうでもいい。僕はよくやっている。先生が認めてくれる。誉めてくれる。自信を持っていいんだ。先生に信頼されている。僕には先生がいる。僕はひとりじゃない。


気付けばあと一日だけがんばれば先生に会えるじゃないか。何だか早い気がしている。その日一日だけを考えて、それを積み重ねていけばよい。休みの日は楽しむ。無理をしたら休む。休んだらまた無理をする。死ぬまでその繰り返し。明日はトラウマが再発しないように慎重に構えていよう。話したくないことは話さなくてもよい。必要なことだけ最小限にとどめておく。お揃いの楽しみのためのお揃いの苦しみ。先生に文書を渡すんだ。伝えたい気持ちが強いから作ったもの。先生の反応が楽しみ。


ちょっとゆっくりしただけで日付をまたいでしまう。5時間の睡眠でも質がよければ十分だと思う。だけど僕は病気持ち。寝ている間に掻いてしまう。質がよいはずがないだろう。今週は残り一日のみ。この苦しみを乗り越えれば先生に会える。お揃いの楽しみのためのお揃いの苦しみ。僕はよくやっている。本当によくやっているよね、先生。