妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

小雨が降っている。蒸し暑い。不快指数上昇する。このくらいの雨でかさはさしません。英国風紳士を気取るのです。こんな日は鬱が悪化しそうだ。普通なら絶対に外に出ない。しかし今日は通院日なのだ。週に一度だけ先生に会える大切な日。どんなに体調が悪くても先生とお話するためなら外に出る。このために生きているのだ。これがなかったら死ぬまで引きこもっているだろう。


やっぱりももクロは曲がよい。勢いを感じる。アイドルに必要なものが揃っている。


はぁ…なんか虚しい。さみしい。かなしい。先生と長い時間お話できた。内容も悪くなかったはず。結局医師と患者。僕は患者のひとりにすぎない。理解者は先生だけ。ずっとこのままお話し続けたいと思った。理解者は先生だけ。やはり診察室だけでは現実感がないのだろうか。いや待て。少し前まで診察室は現実世界のものではなかったじゃないか。それならこの喪失感は一体何なのだ。医師と患者という限られた関係。限られた場所。限られた時間。友人関係だって恋人関係だって人間関係はみなそうだろ?程度の差こそあれみな限られた関係じゃないか。その程度の差が問題なのだよ。医師と患者の関係なんて特に限られたものではないか。場所は診察室だけだし時間は週一30分。場所や時間よりも内容が重要なのだ。内容が充実していれば満たされるはず。そもそも医師と患者の関係だけじゃ満たされなくなったんじゃないか?先生とお話しているとき医師だという認識はほとんどないだろ。友達。近所のおねえさん。友達のはずなのに明らかに友達の関係でない。実際は医師と患者の関係でしかない。脳内と現実がかみあわない。理想と現実のギャップに苦しんでいるのだろうか。先生に直接的に伝えることはできなかったが間接的に話すことはたやすいだろう。お互いの体調によって診察室という限られた空間の雰囲気も変わる。それがお互いの気持ちに影響を及ぼす。ここまでカフェでお昼を食べながら考えてきたわけだが答えらしい答えは出なかったみたいだな。難しい。やっと理解者が見つかったというのに。やっぱり生きることは難しいよ。


全然テンション上がらない。先生に頼ってばかりはいられないのだ。自分の力で道を切り開いていかなければ。生きる道を。


あぶねー。ぎりぎり電車間に合った。変な汗かいた。今週は現状を打開できるといいな。


雨に濡れて帰ってきた。なんか嫌になってきたよ。疲れた。早く平日も街に出かけられるようになりたい。まずは髪を切りに行けるようになりたい。先生に頼りすぎていては満たされないのも当然だ。


先生からの依頼が激しく不足している。もうわかんないや。楽しいお話になるかつまらないお話になるかはお話してみないとわからない。お互いの様々な要素が複雑に絡み合っているのだから。


縁【えにし】か…これだけはなくさないようにしないと。死ぬまでつながっていたい。理解者を得た。心の支えになるひとに出会えた。あとは自分次第じゃないか。環境は整ったんだ。やるしかない。自信を持って自分らしく生きてゆける。やっぱり先生と遊びたいよなぁ。