妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

優しく丁寧に扱う。僕の肌はこわれもの。僕の心はこわれもの。フラジャイル。先生とお互いに意味深な暗示で仕掛け合う。先生との楽しい遊戯。


やらなければならないことは無理をしてでもやる。やりたいけど気力がなくてできないことはまずやりたいことそれ自体から離れて気力を上げることから始める。つまりテンションを上げる。音楽を聴くのもいいだろう。おいしいものを食べるのもいいだろう。薬を飲まないとだめなときもあるかもしれない。とにかく無気力では何もできない。やりたいことすらできないのであればそれはもうまったく気力がないということなのだ。そうして何らかの方法で気力がある程度のところまで上がればあとは自然にやりたいことができるようになっているだろう。気付いたときにはもうすでにやりたいことをしているはずだ。しかし毎回これがうまくいくほど脳は単純ではないらしい。だからこそ脳は面白い。人間の心理というものは興味深いのである。僕の心をとらえて離さない。


やっぱりヒカシューは面白いなぁ。ちっぽけなことなんてどうでもよくなる。基本的に女性ボーカルが好きなんだ。そんな僕が邦楽で聴いている男性ボーカルの音楽は『ヒカシュー』と『たま』だけ。洋楽ロックはほとんど男性ボーカルだけどね。最近は洋楽よりも邦楽のほうが好きだな。音楽は僕にとっては健康的な薬のようなものだ。


現在午前二時です。12時きっかりに寝たのだけどちっとも眠れずそうしているうちに例のごとく頭がかゆくなってきました。始めはマッサージの要領で揉んでみたりしてやり過ごしました。しかしいつのまにかかゆみが強くなってきました。たまらず僕は後頭部に手をもっていってかいてしまったのです。しかし今晩はいつもとは少し違う。本能のままにかきむしるのではなくなぜるように優しく丁寧にかいたのです。まるでこわれものを扱うかのように。幸いかゆみが強かったのは後頭部だけでした。後頭部はいくら髪が抜けても大丈夫な気がしているのです。かゆみが癒えて電気を点けて起きてみると枕元に散乱していたものはいつもより確実に小さく思えました。このくらいならば精神的に落ち込むことはないだろうと感じました。かきむしるくらいひどくかくと頭皮から水が出ている感じがしていました。今晩はそういう感じはまったくしませんでした。これから眠りについて朝まで頭をかかずにいられたらかなりの自信になる気がします。そもそも眠れないのはお昼から4時間ほど昼寝をしたからなのです。親戚の人たちが思いもかけない時間に家に来たので部屋にこもって寝ていたのです。そして親戚の人たちが帰ったあともしばらく起きれなかったのです。しかしいつも不思議に思うことがあります。昼寝をしているときは頭がかゆくならないのです。どこもかゆくならないのでとても心地よく眠れます。まさに快眠そのものです。何故夜眠るときだけかゆくなるのでしょう。眠りに落ちて無意識な状態にあるときでもかきむしることなく今晩のようなやり方でかゆみを静めることができたら…少しずつこの病気に対してどのように向き合っていけばよいのかわかってくるだろうという予感がしています。自暴自棄にならずに冷静に自分自身の体を観察していればいつかこの生き地獄から抜け出せるに違いない。そんな気がしているのです。


まったく眠れねぇ…別に明日も何もないからいいんだけどね。やっぱりお昼寝4時間の影響大だな。