妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

ステを塗るからかゆくなるということはないのかもしれない。誤解していたかも。実際何もつけなくてもかゆくなる。どうせかいてしまうのならステを塗ったほうが治りが早い。何もつけない場合は症状をこじらせる。何故夜ベッドに入るといつもかゆくなるのか。お昼寝だとかゆくならないのに。手を横にまっすぐに固定して足もピンと伸ばしてかかないように寝る。足が小刻みに揺れた。そのまま眠りにつく。無意識になったらやはり緊張状態にあった体は弛緩して本能のままにかいてしまうのか。


佐伯俊男の画集を集めている。丸尾末広の画集はつまらなかった。丸尾の絵は好きだが漫画の中でこそ挿絵やポスターのようなイラストレーター然とした絵が生きるのだと思う。なんて偉そうなことをしたり顔で言ってみても丸尾への興味が醒めているという事実は消えない。楳図かずお漂流教室を読み終えてもう満足してしまったし。音楽はさらに深刻だ。新しいCDを買ってはすぐ飽きてまた買ってはまたすぐ飽きての繰り返し。熱しやすく醒めやすい。自称コストパフォーマンスを意識して生活している人間としては致命的な行為である。物欲でしか心を満たすことができない状況が悪いのだ。そろそろ外に出なければならない。


本当は無関心ではない。無気力すぎて関心を持つ気力がないだけ。結果としては無関心のままだけど。


完璧主義者の潔癖症なところが出てきたな。しかし少しだけテンションが上がったので腕立てと腹筋とストレッチをした。明日が楽しみになってきた。


音楽はテンションを上げる副作用のないよいお薬です。


なんかもう何もかもがくだらないものに。価値のないものに。つまらないものに思えてきた。まあ趣味の世界なんてくだらないと思えば何でもくだらないわけで。もはや物では満たされないのだ。物が楽しめないと家にいてもつまらない。外に出なければならない。街に出かけて孤独を楽しむ。


性欲がなくなってから性描写を楽しむことができなくなったのだろうか。それどころか嫌悪感すらしてしまう。これでは丸尾も佐伯も楽しめないじゃないか。エロもグロも吐き気がするだけ。不快な気分になるだけ。つまらない。つまらない人間になってしまった。今は刺激よりも癒しを求めているのか。もう悪趣味を楽しむことはできないのだろうか。