妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

通院日なので街に出ました。ドトールモンブランラテ。秋だからね。たまには甘いものもいいよね。少しまったりしたら精神科へ。診察が終わったらカフェでランチ。いつもの土曜日。


今日も鼻水が止まらない。何アレルギーなんだろ。風邪のときのとは違うんだよな。水のように落ちるのは明らかに鼻炎なんだ。集中できないし鬱陶しい。そろそろ先生に会いに行こうか。


疲れた。今日は先生がすごく話したがったな。相当つらいことがあったんだろうな。でもこうして僕に話すことで気持ちが楽になるのならいつでも電話してくれればいいのに。そういうのはダメなのかな。直接会って話したいならいつでも駆け付けるよ。僕にもっと頼ればいいのに。僕は先生のためなら何でもするよ。僕はそういう気持ちだよ。行くところがなくなったら僕と遊べばいいのになぁ。


先生の心の支えになりたいんだ。先生は僕の心の支えだけど僕は先生の心の支えになりたいんだ。そういうことか。今まで気付いていたようで気付かなかった。わざと気付かないふりをしていたのかもしれない。僕は先生の心の支えになりたい。それがどういう意味なのかはまだよくわからない。それは本当にわからない。ただ少し胸のあたりが苦しいんだ。先生のかなしいお話を聞いたからかな。


先生と戸川純なら許せる。僕は嫌煙家だけどこのふたりだけは例外だ。


疲れた。カフェはカップルやら友達やら連れがいる人達ばかり。上の階では結婚式の二次会。しかもというか当然というか僕と同世代っぽい人達。そんな人達の中で僕だけひとり。息が苦しい。吐き気がしそうな空間。それでも先生からの依頼だから無理してでも仕事をした。先生のためにできるだけ早く仕事を完了させなければならない。先生のためなら何でもすると誓ったのだ。こういうときに限って馴染みの店員さんが他の客の相手をしていて僕は待たねばならなかった。いつものカフェなのに居場所のない居心地の悪さに挙動不審になってしまったかもしれない。まあ仕方ない。先生のせいだよ。許すけどね。とにかく疲れた。


何だこのかゆさは半端じゃねえ…例のごとくおでこからこめかみにかけてかゆすぎるなんてもんじゃないほどかゆくてたまらない。ネットやりながらかき始めてしまったので慌ててPCを消して洗面所で冷たい水を顔にかけ続けた。今は少し落ち着いた。原因はまったくわからない。ステをつけてもかいてしまうと思うしできれば顔にはつけたくないんだ。首まではロコイドをつけているけど。頼むから邪魔しないでくれよ。やっと前向きに新しい道を進もうとしているんだ。何か悪いことしたか?今週はがんばって外に出るという目標を達成したじゃないか。充実した気持ちになれたじゃないか。今日だって先生のために力を尽くしたつもりだ。なのにどうしてこんな仕打ちをするんだよ。気持ちが萎えるような死にたくなるほどの苦痛を与えるんだよ。ひどいよ…まったく。嫌がらせすんな。ばかやろう。


『逃げる』という戦い方もあるよ。まともに向き合って真正面からぶつかって勝てる相手ではないことはよくわかっているはず。相手は狂人。もはや人間ではない。理解しようとしても無駄だ。結局は先生がどうしたいかだけなんだけどね。周りのひとのこととか気を使うことはとりあえず置いといて一番大切なのは先生の気持ちなのだから。もうよくがんばったと思うけどな。先生は敢えて自らを傷つけてまで相手にチャンスを与えたんだ。しかし相手はみすみすチャンスを無駄にした。それどころか先生の気持ちを逆撫でするようなことばかりしている。もう先生がやるべきことはやりすぎるほどやったと思うよ。これ以上がんばったら先生が壊れちゃう。僕はそれを阻止しなければならない。もう逃げていいんだ。関わらなくていい。誰が何と言おうと僕は先生の味方だ。先生を守ってあげる。