妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

疲れた。通院日なので街に出ました。いつものカフェに来ています。まだ食欲がまったくないのでカフェラテ2ショットを注文しました。ひさしぶりに天気がよい。だけど僕の心はどんよりした曇り空。テンションを上げなきゃ。今日は先生とお話したいことがたくさんあるんだから。


カフェラテ飲んでテンションが少し上がってきた。エンジョイ。エンジョイ。


疲れた。すげー待った。先生とお話する時間がなくなっちゃった。先生の依頼の物はちゃんと渡した。携帯のメールならいいよ。おれは分別のある人間だからむやみにメールしたりしないし。むしろ先生からの相談メールをもらいたいくらい。おっと、これはいいアイデアじゃないか。何であんな奴らと遊ぶんだよ。おれと遊んだほうが絶対に楽しいし気分転換になるのに。あんなひどいことされても遊ぶとかどうかしてるぜ。結局おれは患者に過ぎないってことかよ。休みの日に患者に会ったら仕事のこと忘れられないもんな。地位のある奴らと付き合ったほうが何かと得なんだろう。おれのような病気持ちとなんて関わりたくないよね。仕事だから仕方なしに話してるだけだよね。被害妄想も甚だしい。だったら納得できるような説明してくれよ。何故あいつらと遊ぶんだ。無理してまで。あんなに傷つけられたのに。何故だ?おれとは遊ばないくせに…メールでなんて話せる内容じゃない。誤解を生む可能性が高い。直接会って話さないと伝わらない。文字だけじゃ駄目なんだ。本気で心配して考えたんだ。ちゃんと伝えたい。くっそ…どうかしてる。先生は僕の心の支えなんだ。絶対に嫌いになれないんだ。おれには先生しかいないんだ。


何なんだよ。このもやもやした気持ちを晴らしたい。来週まで待てない。どうして今週を乗り切ればいいんだ。先生はおれに甘えすぎだ。そりゃあないぜ。やっぱりただの転移だったのか?陽性から陰性へ。違う!そんなんじゃない。好きとか嫌いとかそんな次元じゃないし。きっとバランスが崩れかかっているんだ。原点に戻ろう。僕は先生とけんかをしたっていいと思ってたんだ。お互いに本音を言い合うのだからたまにはすれ違いもあるだろう。上辺の付き合いじゃない証拠だ。でも先生もあいつらとけんかしたって言った。いやあれはけんかなんかじゃない。相手が一方的に先生を傷つけただけだ。それに先生が反論しただけ。お互いに本音を言い合ったかもしれないけどお互いに信頼し合っている関係ではない。本音を言い合うというのは自分のことだけ考えるという意味ではない。相手のことを気遣いながら自分のありのままの思いを伝えるということだ。お互いが自分勝手に思ってることを話すなんて相手がいてもいなくても同じじゃないか。それではお互いに傷つけ合うだけだ。そんなのはただの馬鹿だ。ああ、おれはどうしたらいいんだ。どうしたいんだ。思考を止めよう。冷静になるんだ。たいしたことじゃない。大丈夫だ。先生は僕の心の支え。この事実は永遠に変わらない。


鬱すぎる…やはりただの患者に過ぎないと感じることが一番きついな。まあ特別枠だし他の患者には話さないことでも僕には話してくれるということからすると『ただの』患者に過ぎないとは思ってないみたいだけど。それでも患者は患者。例え特別な患者だとしても患者だとしか思われていないのならやっぱり患者に過ぎないのだ。テンションが堕ちるな…カフェのお姉さんとぎこちない会話を交わしたけど気分は重いまま。欝憤を晴らすためにタートルネックのシャツを買おうかと思ったけどどうせ首がかゆくなるに決まってるからやめといた。もう服はいらない。きれいな服はすでに揃っている。お金のかからない楽しいことをしたい。絵でも描くか。いずれにせよひとりではつまらない。もうひとりは飽きたんだ。誰かと一緒に遊びたい。さみしいよ…


今週は天気が悪そうだな。明日は晴れるみたいだが。外に出て気分転換しないと来週まで持ちそうにない。何であんな奴らと遊ぶのか答えてほしい。早くその答えが欲しい。そしてできれば安心したい。もし納得できる答えでなかったら僕は怒るかもしれない。できればそんなことしたくない。僕よりもあいつらを選ぶことがどうしても納得できない。仕事ならともかくプライベートだろう。どう考えてもおかしい。意味がわからない。先生のことがよくわからなくなった。一体どういうつもりなんだろうか。来週直接会って話すのが一番いい。あれこれ想像したって鬱になるだけだ。他のことをしてできるだけ考えないようにしよう。心理の先生にも話を聞いてもらったほうがいいのかな。冷静な判断で的確な答えをくれるかも。何かがおかしくなっているんだ。