妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

通院日なので街に来ました。タワレコでTim BuckleyのStarsailorを買って、いつものカフェでひとりランチです。ティムの他のアルバムも買おうか迷ったけど、輸入盤で持っているのでやめときました。Blue Afternoonなら買ったけどね。このタワレコの企画ってどういう仕組みなんだろう。たぶんティムはもうこれで終わりなんだと思う。1stのデラックス盤もネットで予約しました。これも普通に売ればいいのにね。まあいろんな事情があるんだろうけど。ひさしぶりに家族以外のひとと言葉を交わしました。


Starsailorの解説がひどすぎてワロタ。だから洋楽は輸入盤を選んでしまうんだよな。まあ何より安いというのが一番だが。それなら解説を読まなければいいじゃないか。でもせっかくだから。千奈美に歌詞の訳は見ない。変な訳され方だと曲の印象さえおかしくなりかねないから。こういうのは見ないほうがいいと思う。


はぁ…参ったな…でもこれが僕の本当の気持ちだからそれに従えばいいはずだ。先生の苦しみは僕の苦しみ。自分のアトピーやら職場のことやら将来のことで思い悩むより、こういうことで悩むほうがよっぽどいいんだ。他人のことならこんなに真剣になれない。それこそ仕事として報酬を得ることができるのなら話は別だが。先生のことだから自分のことのように苦悩することができる。だけどあくまでそれは先生のことであって自分のことではない。絶妙なところにある苦悩なのだ。先生のことで苦悩することによって自分のことで苦悩しなくて済む。自分自身の苦しみを忘れられるんだ。さあどうしようか。どうすれば心を開いてもらえる?まずは僕のほうから開く必要がある。あとは成り行きに任せるしかないのかも知れない。できるだけ相手の情報を引き出すようなお話をする。相手のほうに言葉を出させて僕は聞き役になるような空気を作り出す。僕みたいな変わった患者はおそらく初めてだろうから、意外と多くのものを引き出すことができるかも知れない。緊張するな。しかしこれも先生のためだと思えば恐くない。そしてもちろん自分のため。後悔はしたくない。真実を知りたい。好奇心という言葉が最も近いかな。先生のほうから話してきたんだから仕方ない。不安があるのだろう。僕を信頼しているからこそ話してくれたんだ。何とかうまくいってほしい。どうなればうまくいったことになるのかもわからないし、僕にできることなんて何もないに等しいのだけど…それでもこのもやもやした嫌な感じを晴らしたいと思うのです。


やっぱやめとくか…キャンセルしよう。俺の出る幕じゃない。体調悪いし無理しないほうがいいかも。そもそも何を話すんだ?何も出てこないじゃないか。これは先生の問題だ。僕には何もできない。何もできないのならやめたほうがいい。勢いで軽率な行動をとってしまった。動揺していた。落ち着いてからよく考えてみれば、やっぱりやめておいたほうがいい。自分のためにも。おそらく先生のためにも。僕は見守ることしかできない。でもそれで十分だ。今の僕にはあまりにも重すぎる。やめておこう。


どうなるかなんてわからない未来のために、今を犠牲にするなんて絶対に間違っている。今がすべて。今が一番大切なんだ。今を生きているんだから。もう少し余裕を持って気持ちを落ち着けて、冷静に考えられる環境を作る必要があると思うよ。


患者さんにとっては何かを変えるということは非常に負担になるものです。できるだけ今まで通りに、いつも通りにしてもらえると安心します。