妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

不安だから前もって考えて準備をして計画をする。安心ならあえて時間や行動が限られるようなことをしなくても、自然にまかせていればうまくいく。


信頼しているから心の駆け引きや探り合いはしない。必要がないしする気もしないし実際しない。嘘のない正直な関係だから。


昨晩は案の定まだ痒いままベッドに入ったら寝ているあいだに掻いた。寝る前にあれだけ掻いたのにおでこの痒みが掻いても掻いても治まらず、ついには顔中痒くなって頭まで掻いてしまった。起きる気力は全然なくてそのまま眠りについた。遅く起きた朝。今日は何もできない。昨晩の傷を癒す時間だよ。漢方の効果は今のところほぼないに等しい。僕には時間もお金もない。もう続けても意味がないように思う。もうアトピーのために何かをするのは嫌なんだ。アトピーのことを考えたくない。関わりたくない。痒みというかたちで僕に関わろうとしてくるけど、僕は相手にせずに無視してほっとくだけ。もうこれ以上僕の人生を壊されてたまるか。痒くなったら掻けばいい。痛くなっても耐えればいい。しょせん死なない病気。もがけばもがくほど自分が苦しくなるだけ。もうどうでもいいんだ。


昨日あれだけ掻いたのにまた痒くなってきた…寝る前のこの時間は何故いつも痒くなるのだろうか。三日に一度だったのにこれじゃ毎日じゃないか。毎晩生き地獄じゃさすがに耐えられないよ。もう笑うしかないね。何をしても無駄なんだよ。死ぬまで苦しむんだ。何も悪いことしてないのに罰を受け続ける。痒みの感覚って意味あるのかよ。こんなのいらない。普通のひとはほとんど関係ないだろうし。余計な機能つけんな。健康でさえあったなら何でもできそうな気がする。痒くなったら何もできなくなっちゃう。ただ死にたくなるだけだよ。僕を殺そうとしているのかい?自分では殺せないから僕に僕を殺させようとしているんでしょ。じわじわと精神的に追い詰めて。卑怯で最低な病気だな。


痒みから気を紛らそうったって何もする気力がないんだから、結局じっと耐えているしかないじゃないか。いつまで耐えても痒みは治まらずに、とうとう眠気に負けて寝ているあいだに掻きまくり。とんだ笑い話だね、こりゃ。笑えない笑い話。泣きたいけど泣けない気持ち。せめてステが効けばなぁ。首から上は効かないどころか逆に掻いてしまう。疲れたな…十数年。まだ三十路。もう三十路。青春なんて何一つありゃしない。みんなアトピーになっちゃえばいいのに。僕は呪われているんだ。僕の知らない誰かに呪われてしまった。この呪いを解く唯一の方法が自殺なのですか。死なない病気は死ぬまで治らない。