妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

昨夜は寝る前に掻いたのに寝ているあいだにまた掻いた。痒みにはどうやっても抗えない。昼まで起きれなかった。自己嫌悪が激しい。何もかも嫌になる。明日は通院日だけど行きたくない。こんな気持ちになるのは初めてだ。どんなに体調の悪いときでも、通院日だけは外に出る気になれた。まあ無理をしてでも明日は街まで出かけるけどね。いつもみたいに先生に会いたいという気持ちがわかない。先生とお話したいと思えない。今までは楽しみだったのに全然楽しみじゃない。先生と会って話すことが恐い気さえする。アトピーの調子が悪いと、すべてを悪いほうにしか考えられない。何とか音楽を聴いて気分転換を試みる。それでも駄目ならデパスを飲むしかない。


夜更けにベッドの上に寝転んで伸びたひげを切りました。明日は街に出るので、身だしなみはきちんとしておかないとね。小さなはさみで適当に長めに切っておきました。どうせまたすぐに伸びちゃうから。あんまり放っておくと見た目も悪いし、何だかあごのあたりが痒くなる気がするんだ。だけどやっぱり面倒で、ついついまだいいかと先のばしにしてしまう。外に出るというきっかけがないと気が向かないな。だからこそ週に一度の通院日は貴重なんだ。これがなくなったら本当に引きこもりになってしまう。明日は通院日。今まで通りに。僕が今まで通りなら先生も今まで通りだよね。僕が変わらなければ先生も変わらないよね。


寝る気にならないけど、何もする気にもならないので眠るしかない。通院日の前夜に緊張している。今までは楽しみでいい気分だった。僕が今まで通りなら先生も今まで通り。僕が変わらなければ先生も変わらない。明日はこれを何度も心の中で唱えることになるだろう。僕は先生を信じている。おやすみなさい。