妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

今日も昼まで寝ていた。昼はもう過ぎていた。何もいいことなんてない。苦しみしかない。何をしても無駄。無力感。絶望する気持ち。現実のことを考える余裕もない。いつだって手遅れだよ。死ぬまで現実から逃げて暮らしたい。何もできない無口な男。何を考えているのかわからない。喋らないからじゃない。喋ってもわからないと思うよ。他人を不快にさせる言葉しか出てこないんだから。僕はいつも黙っているよ。


何が正しいのかわからない。僕は変わった患者で、先生は変わった医者。だから変わった関係。一般論は当てはまらない。頭がおかしくなりそうだ。先生は治療を破壊した。患者を傷つけた。だけど僕はどうしたらいい。僕の傷ついた心は誰が癒してくれる。先生だけでは無理だよ。やっぱり僕のせいにしてしまうしかない。それは真実を覆い隠すことになるかも知れないけれど、僕の傷が癒されるのならやむを得ない。僕は先生を責めたくない。自信をなくして欲しくない。僕は自分のことよりも、先生のことのほうが大事なのかも知れない。でもそれは自分のためでもある。理解者を失いたくない。心の支えを失いたくない。信頼関係を壊したくない。僕のなかの先生を否定したくない。僕のなかの先生と現実の先生は同じだと思ってた。だけど僕は無意識のうちに、先生が僕のなかの先生でいることを強制しようとしていたのかも知れない。それに気づいた先生が激しい拒否反応を示した。何も知らない僕はただ傷ついた。わからないよ。自分で自分のことがわからない。先生のこともわからない。先生をただの人間として見てはいけないのですか。僕は患者である以前にただの人間なんです。患者をただの人間として見てはいけないのですか。息が苦しい。考えれば考えるほど余計にわからない。自分を信じることでしか自分を納得させることができない。きっと答えのない答えを探しているんだね。


ネクログ第一巻読了感謝。前作のもっけが好きなので、新作が出たと知ってすぐに買いました。相変わらず読み応えがありますね。まあもっけと似ているとこもあり似てないとこもあり…表現が少しだけ過激になりましたね。必要な範囲に止めてあるようなので気にならないけど。しかしキョンシーで来るとは思わなかったなぁ。というかキョンシーなんてすっかり記憶の彼方でしたよ。僕でさえ子供の頃のぼんやりとした記憶でしかないのだから、二十代以下だとキョンシーとか知らない人も多いんじゃないかな。熊倉さんは話の構成が上手いから楽しめる。シユエねえちゃん可愛いのに屍体なんだよな…複雑だ。これからの展開に期待十分。楽しく読ませて頂きました。