妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

目覚めのときが来たのだ。自分の力で、ひとりで生きていくために。


自然に任せているだけでは楽なほうへ流れてしまう。僕は弱い人間だから。自分で意識して自分で考えなければならない。そして実際に自分が動かなければ何も変わらない。


今の仕事は僕には向いていない。だけど向いてないなりにやるしかないのかも知れない。自分のことさえ分からない僕が、自分以外の苦しんでいるひとを助けることなんてできるとは思えない。僕が生きていくためには、復帰するしか道はない気がしてきた。


プライドを思い出せ。俺の無駄に高いプライド。これが心の支えになるはずだ。


やっぱり向いてないなりにやることもできないほど、僕には向いていないから無理だ…結局逃げてるだけなのか。どうしても楽なほうへ行こうとするんだ。弱すぎる僕の心。まあまだ時間はある。焦ることはない。何とかなる。今までだって何とかやってきたんだ。これからも何とかやっていけるはず。


駄目だ。仕事のことを考えると息ができなくなる。こうなったら現実逃避するしかない。明日のことだけ考えて生きていきたい。気持ちを楽にするのは逃げること?分からないことばかり。はぁ…疲れてるんだ。今は休めばいいよ。


先生はずっと待っていたんだ。僕が気付くのを。自分で自覚しなければ意味がない。先生に言われても聞き流していた。そんなことないと否定しただろう。変えたくない気持ちがとても強かった。それは僕の先生に対する依存の強さ。依存は先生の負担になるし、何より僕自身のためにならない。先生は知っていた。僕は全然分かっていなかった。
依存の原因はお互いにある。だけど僕の心の弱さが最も大きな理由だと思う。だから僕のせい。誰のせいとかあまり意味がないかも。僕が先生に依存したという事実だけで十分だ。信頼から依存が生まれたのか。僕の心の弱さから生まれたんだ。先生の気持ちも知らず、僕は散々先生を傷付けた。あんなに怯えるまで。僕は最低のことをした。人間として。早く先生に謝りたい。心から。僕はもっと強くなるよ、きっと。


午前三時。顔と頭が痒くて掻いた。起き上がって残骸を片付ける。思えば夕食のときから顔は痒かった。痒くて夜中に起きるのは、久しぶりな気がする。もう季節が春に変わって、アトピーの調子もよくなったと思っていたのに。死にたい。これでは仕事なんかできない。生きていけない。死にたい。発狂寸前。何故こんなに苦しまなければならないのだ。死にたい。もう何もできない。何もしない。病気持ちでも普通に働かなければいけないのなら、もう死んでしまいたい。吐き気がする。気持ち悪い。