妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

依存していたのは先生のほうじゃないか。お互いに信頼していたのだから、お互いに信じて頼っていたんだ。先生はもう大丈夫なの?無理して医師に徹していないか。…なんて、僕は自分の気持ちが楽になるように考えるんです。それは逃げてるんじゃない。生きていくために必要なこと。


僕は変わらない。悪いとこだけ変えていく。ほかは今まで通り。


僕は先生に頼っていたというより、信じる気持ちのほうが強かった気がする。だから裏切られたと感じた。信じていたから何でも話せたし、心の支えになり得た。本当に頼っていたのはどっち?もうそろそろ終わりにできそうだな。やっと僕のなかで区切りがつきそうだ。やれやれだ。疲れた…まあどうにかなりそうで、少し安心できたかな。とりあえずは休もう。時には何も考えずに休む時間も大切。


俺を馬鹿にしてきた奴らを見返してやろうか。俺はこんなところで終わるような人間じゃない。少し調子に乗ってるくらいでちょうどいいんだ。


俺は生きることに向いていない。病気持ちの欠陥人間。だからどんな仕事だって同じ。俺はこのどん底から、きっと這い上がってみせる。他人からどう思われようが関係ない。俺は俺の生き方をするだけだぜ。


自分に合った、自分しかできない、自分だからできる、そんな仕事なんてあるの?テンションを上げて、復帰を考えたところで何にもならない。やっぱり無理だと落ちるだけ。どうせなら自分らしく、楽しく生きたいよね。毎日死にたいと思いながら生きるのは、本当に生きているとは言えない。死んでるんだ。生きているように死んでいる。死んだように生きているんじゃない。
中古は嫌い。僕は潔癖症だから。やっぱり新品のほうがいいよね。一見きれいでも他人が触れたものだと思うと、どうしても駄目なんです。CDはディスクだけ別のケースにしまってある。ディスクは大丈夫。廃盤は仕方ない。できるだけ新品か未開封を探すけど。欲しいものに限って、もう売ってないんだ。タイミングが悪いのか。売れないものを好むからなのか。もはや音楽しか、心の支えになりそうなものはない。ものよりひとのほうがいいに決まってる。そんなの知ってるよ…


信頼関係って双方向で成り立つものだと思ってた。医師と患者でも。だけど患者が医師に一方的に信頼していれば、それでいいのかも知れない。医師が患者のことを信頼するのは、薬を言われた通りに飲むとか、そんなことくらいでいいのかも。医師は自分の話なんてしないし。普通の医師はね。
僕は相手が心を開いてくれないと、自分も心を開くことができない。相手が何でも話してくれないと、自分も何でも話すことができない。相手が信頼してくれないと、自分も信頼することができない。先生は変わった医師。だった。だから信頼関係ができたんです。公私混同にならない範囲なら、自分の話をしても大丈夫じゃない?僕は先生のお話を聞きたいよ。