妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

知らないうちに気付いたら手が血だらけ…一気に気持ちが落ちる。いつから血が出ていたのか。何故血が出たのか。どこかに血がついていないだろうか。左手人差し指の下の骨が出ている所が割れていて、そこからいつの間にか出血していた。もうすでに血は固まっていたから、ある程度時間は経っていたようだ。ぶつけた記憶もないのだが、かなりの出血量だった。ヘッドホンで音楽を聴く気もすっかり萎えてしまった。何もする気にならない。追い討ちをかけられて僕は追い込まれていく。血は嫌い。汚い。どす黒い血が体のあちこちから流れ出る。もはや僕の血は赤くないのです。


そろそろ終わりにしようじゃないか。絶望しか残されていない。もういい加減疲れたよ…気持ちは上がったり下がったり輪廻するの?実際下がるだけじゃないか。上がることなんてないじゃないか。頭が少し痛む。薬で楽になっても何の意味があるのか。
僕は何をしているの?何故こうしてここにいるの?どうしたいの?どうすればいい?生きたいの?死にたいの?自分で自分のことがわからない。わかることなんてあったって意味ないよ。何もわからなくても構わない。わかっていても何もできないのだから。同じじゃないか。自分さえ何もわからなくなってしまったほうが楽だ。脳を壊してしまいたい。頭のなかから脳味噌を取り出してぶちまけたい。頭のなかが空っぽになってすっきりするよ、きっと。


おでこからこめかみにかけて痒くてたまらない…昨晩は寝ているあいだに頭を掻きまくったようだ。今晩も楽しい夢なんて見られそうにない。たまにはぐっすり眠って、朝はさわやかに目覚めたいものだ。痒みは気力を奪います。この生き地獄から脱け出す方法はあるのだろうか。開き直ることはとっくにやっている。精神的なものより肉体的に限界を感じる。それによって精神的にも耐えることが難しくなる。痒みは自分の脳内で起きているのではなく、実際に現実として起きているのです。だから自分でどうにかできるものではありません。悔しい…このまま終わりたくないよ。このまま死ぬわけにはいかない。