妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

通院日なので街に出かけます。朝は気力がなくて、なかなか起きれなかった。時間がなくて朝食もろくに食べずに、慌ただしく準備をしてきました。まだ雨は降っていない。念のため傘は持ってきました。面倒だからできるだけ傘は使いたくない。雨が降りそうなどんよりとした曇り空は憂鬱です。晴れに近い明るい曇り空は落ち着くのだけど。僕は今虚しい気持ちです。死んだように生きています。


ドトールでアメリカンとトーストで朝食。銀行と郵便局に行ってから精神科へ。診察が終わって薬局に行って、本屋で少し立ち読みをしたけど収穫なし。歩き疲れてお腹がすいてきたので、いつものインドカレー屋に来ました。空はいつ雨が降りだしてもおかしくない感じです。何とか持ちこたえてくれるとありがたい。雨の降らないうちに早めに家に帰りたいな。


雨が降ってきた。まだ小降りだから傘をささずに済んだ。インドカレー屋では黒髪ショートのお姉さんに癒された。そして何より精神科では先生に本当に本当に癒された。こんな雰囲気でリラックスしてお話できたのは、もう二ヶ月以上ぶりだね。よかった。元に戻れたんだ。先生の存在があれば、僕はそれだけで生きていける気がします。
先生はまだ自分のことを責めていたけど、僕は先生のことは責める気にならない。それは結果的に乗り越えられたから。まあ最初から先生を責めるつもりはなかったけどね。僕も勉強になったよ。苦しくてたまらなかったけど。これからも先生は僕にとって大切な存在なのです。やっと僕の居場所が戻ってきた感じがします。


雨が本降りになってきた。ドトールでアメリカンを飲んで、帰りの電車に乗りました。今日はいつものカフェに行かなかった。天気が悪かったせい。気が向かなかったせい。まあこの前行ったばかりだしね。また今週街に出たら行くだろうし。まだ僕には時間がある。もう少し気持ちに余裕を持っていい。健康になるためにも。焦ってばかりいても、ただもがくだけで前に進まない。感情的になっても駄目だ。あくまで冷静に。自然な気持ちが大切なのです。


やはり診察室は僕の『居場所』。それが脳内にあろうと現実にあろうと、僕の居場所であることは確かなのです。ようやく帰ってこれた気がします。散々さまよい歩いてやっとたどり着いた。僕が望んでいたのはこれだったのです。この雰囲気。この空気感。自然で落ち着ける。リラックスして無防備になれる。現実に疲れたら、いつでもここに来れば癒される。そう考えると、診察室は現実のものではないのかも知れない。現実と脳内を混同するのでなく、うまく共存させることができたらいい?脳内世界によって、現実世界が生きやすくなるようになる?今日の診察は最高に癒されたよ。本当に心が満たされたよ。ありがとう。


寝る前から顔が痒い…夕食のときからすでに痒かったんだ。顔全体に痒みが広がってきた。音楽なんて聴いてられない。せっかく先生とお話して癒されたのに。これで掻いてしまったら何もかも台無しだよ。何で僕の邪魔ばかりするんだ?やっとうまくいきそうなのに。何とかこれで生きていくことができるかも知れないのに。何故すべてを壊そうとするんだ?僕が一生懸命に築き上げてきたものを、一瞬でなくしてしまうようなことを、そんな酷いことをどうして何度も何度も繰り返すのか。もういい加減にしてくれ。
生き地獄に苦しまなければならない理由を教えて下さい。僕が一体何をしたというのか。前世の話なのだろうか。そんなものあるのか?来世は幸せなの?現世は死ぬまで苦しむ運命なのか。くだらないな。ふざけんじゃない。理不尽すぎて考えるのもバカらしい。しかし痒いのは現実。脳内ではどうにもならない。現実世界でどうにかするしかない。健康でさえあれば何でもできるんだ!俺は本当は何でもできるはずなんだ!ちくしょう!ちくしょう…


午前三時を廻りました。一時頃寝たのですが、一度は顔を掻いて起き、二度は頭を掻いて起きました。手にステを塗ったら逆に掻いてしまいました。顔と頭から血が出ました。地獄絵図です。
今はまだ病気です。健康じゃありません。だから療養しているのです。病気なのだから仕方ありません。まだ健康になるには時間が必要だということです。仕事のこととか将来のこととか、先のことなんて考えなくていい。考えてはいけません。今は病気のことだけを考えていれば、それでいい。健康になることを信じて、そのことだけを考えて生きていればいいのです。決して諦めずに生きること。僕が今やるべきことなんです。他のことはできなくても、これだけはやらなければならない。どんなに苦しくても死んだらおしまいなのだから、つらくても生きていくんです。自分を信じて自分に期待する。自分が自分を見捨てたら終わりなんだよ。せめて楽しい夢を…