妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

今晩も痒みに耐えています。首からあごとほおにかけて皮がめくれて昼間から痒かったのだけど、寝る前のこの時間いつものおでこからこめかみにかけての痒みが出てきました。痒くなったらおしまい。だけどこうして何とか掻かないで済むように苦痛に耐えているのは、やっぱりどれだけ痒くても絶対に掻いてはいけないという思いがあるせいでしょう。掻いても痒みが治まるわけでもないし。掻いたらおしまいということもあるのです。だから痒みが治まるまでただじっと耐えるしかない。余計なことをするとかえって悪化する。ほっとくだけ。痒みが治まっても寝ているあいだに掻いてしまう可能性も非常に高い。しかし掻かない可能性もゼロではない。僕はその小さな可能性に賭けるしかないのです。


女の子に順位をつけるなんて、そんな悪趣味なことできないよ。売れれば何をやってもいいなんて考えは大嫌いなんだ。いつか痛い目に会うはず。まるで哀しい新興宗教のようです。


はい起きました。午前三時半になろうとしています。掃除を済ませました。顔と頭と首を掻いてしまった。頭は何とかしてできるだけ掻かないように努めたので惨状はかなりましでした。枕元と首回りの皮は頭からのものか首からのものか判別できません。やはり掻いてしまった…眠りに落ちて無意識になったときに掻いてしまうということは、治まったはずの痒みがまだ残っていたということです。頭は寝る前は痒くなかったので潜在的に痒みがあったのか、あるいは顔や首を掻いているうちに痒みが頭にまで広がったのか。まあ今回は被害は軽かったのでよしとしておきますか。掻いたことは事実であり痒くなったことは現実なのです。めくれていた皮はみんな掻いてなくなってしまいました。ヒリヒリした痛み。痒みから痛みに変わったというより、痒みに痛みが加わったというほうが正しい。
眠気もなくして気力もないし何もかもがどうでもよく思えます。やはり痒くなったらおしまい。掻いたらおしまい。病気持ちだから普通に生きることができないのです。当たり前の生活をすることができないのです。困るよ…本当に。病気がよくならないと何もできないのだから。何もできないと無理をすることもできない。無理をしないと生きていけないのに。『自殺』という言葉が脳裏をよぎります。このままではしかしそんなことも現実味を帯びてくるのです。この生き地獄から一刻も早く抜け出したい。まだ自分に期待したい。このまま終わるなんてどうしても我慢できません。病気を克服して復活してみせます。本当の復讐はこれから始まるんだ!