妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

昼過ぎに起きた。無気力すぎて何もする気にならない。何がしたいですかと聞かれたら何も答えられない。何もしたくないと答えるしかないだろう。興味をなくして無関心になってしまうのがつらい。本当に何もかもがくだらなくつまらないものに思えてしまうから。それでも少しでも興味のあるものは無理をしてでも楽しんだほうがよいのだろうか。無理をして楽しむなんてすごく矛盾しているけど。無理をしているうちに自然に楽しめるようになるかも知れない。今は何をするにも無理をしなければならない。だから楽しむことも無理をしないと始まらない。アトピーの痒みさえなかったら一日中眠っていたいと思う。睡眠欲はあるはず。だけど寝ているあいだに掻いてしまうから眠るのがこわい。すべての欲は抑えられているのか。それともなくしてしまっているのだろうか。いずれにせよ気持ちが上がれば欲なんてすぐに出てくる。欲をなくすと自分が本当に必要としているものを知ることができる。


苦痛それ自体は無意味なのかも知れないけれど苦痛に耐えることは意味のあることなのです。


明日は通院日です。少し億劫な気がします。だけど先生とお話できると思うとやはり楽しみでもある。仕事はしないつもりです。今はそんな状態ではないから。精神科に行くために街に出るだけでも大変なのです。気力がないのに気力を出して何とか無理をしなければなりません。それ以上何かをすることはできない。ましてや苦痛を伴うことなど。甘えだと言うのならそれでも構わない。僕は病気のせいにして少しでも苦しみの少ないほうを選びます。調子がよくなったらまた仕事をすればいい。僕は決して怠けたいわけじゃない。明日は先生に会いたいという理由で無理をして街に出るだけです。


もうすぐ午前五時になります。頭を掻いて起きたのは午前四時過ぎだろうか。掃除を済ませて外はもうすっかり明るくなっている。手が血だらけでまたシーツを汚してしまった。手を掻いているのは知っていた。でも頭を掻いていることに気付いたときは少し驚いた。意外な感じがしたのだ。まさか頭を掻くなんて想像だにしていなかったから。寝る前まで頭が痒くなる兆しなどまったくなかったのです。首は汗をかいて痒くなっていました。首の後ろから後頭部を掻き始めたのかも知れない。手には何もつけなかった。ステを塗ったら逆に掻き壊すと思ったから。だけど現実は何もつけなくても掻き壊した。どうしたらいいのか。
手を掻いたことによって頭の潜在的な痒みが誘発されて頭まで掻いてしまった。惨状はまあましといえばましという感じ。明日は通院日なんだ。だから朝まで起きずに眠っていたかった。平然としているようで実はかなりショックを受けている。どうする?あと三時間くらいでも眠ったほうがいいか。これでまた掻いて起きるなんてことになったら確実に発狂しますよ。もう許して下さい。お願いします。