妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

おでこからこめかみにかけて激しい痒み。耐えきれずに少し掻いてしまった。生え際の皮膚の状態もよくなさそう。お風呂では泡立てたせっけんをほとんど頭に乗せただけでお湯で洗い流した感じ。明日は通院日。だから絶対に朝まで痒くて掻いて起きるなんてことのないようにしたい。明日は無理してでも早起きしなければならない。義務でなく欲求のために無理をするのです。先生とお話したいから無理をする。今晩をどうやって乗り切るか。もうすでに痒みとの戦いは始まっているのです。せっかく街に出るのだから体も心もきれいな状態でいたい。血まみれな汚い体と死にたい憂鬱な心で街に出るのはごめんだ。きれいな服を着て先生と会うのです。


現在午前三時半。起きたのは二時半過ぎだろうか。頭を掻きむしりながら起きました。そのときにはもう眠りに落ちた状態だったと思います。つまり無意識に頭を掻いていたということです。手袋状にしたガーゼは片方が取れてしまっていました。惨状は最悪まではいかないけど悪いほうでした。ガーゼのおかげで最悪は免れたという感じでしょうか。しかしなぜという気持ちしか浮かびません。寝る前は頭が痒いなんて兆しすらなかったのに。とにかく頭皮の状態が悪いのでしょう。何らかの刺激で過剰に反応して痒くなってしまう。その刺激はきっと刺激なんていうほどのものではない刺激。無意識の状態で起こることはどうしようもない。やれるだけのことはやっているつもりだし実際やっていると言えるだろう。仕方ない。病気だから仕方ないと考えるしかありません。どうしようもないことはどうしたってどうしようもないのだから。自分なりにできることをやるしかない。念のため手袋ガーゼをして寝ようか。疲れるし落ち込むけど仕方ない。病気だから仕方ないよ。