妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

働いていないことに対する負い目。働けないことによる劣等感。嘘を嘘と知りながら演技をして上手に世を渡る。嘘を嘘と知らない愚かな人間とは違う。どのように演技したらどのような結果になるか。愚かな人間達はどのような反応を見せるか。組織の中で周りの人間を試す。みんな俺のモルモットだ。実験をするのです。生きるために。この腐りきった社会で生きていくには知恵がいるのです。演技をするのも知恵のひとつ。正しいことが正しいとされない理不尽な世界。ささやかな抵抗をするには組織の中に居続ける必要がある。外からはもはや何もできない。中にいるからこそ知ることができるし『小さな革命』を起こすこともできるのです。


昨晩はひさしぶりに朝まで起きずに眠ることができた。少し掻いた形跡もあったけど気にすることはない。寝不足が続いていたせいもあって何度も二度寝を繰り返して昼前に起きた。痒くて起きるということのない、朝まで眠れるという当たり前のことが続けば自然と早起きする気にもなるし、気持ちが上がってすべてを前向きに考えることができるようになる。そうなれば道が開ける。もう一度やり直すことのできる気力と可能性が出てくる。俺はエリートだ。正しいことを正しいと考えることのできる、嘘を嘘と見抜くことのできるエリート。本当のエリートなんです。だからこのままでは終われない。偽りの自称エリートと戦う。自称健常者の人格異常者と戦う。絶対に逃げるわけにはいかない。そしてこの戦いに必ず勝たなければならないのです。


こめかみとその近くの生え際つまりもみあげの上の辺りが痒くてたまらない。おでこも痒くなりそうな感じ。一日しか持たないのか。ティッシュに冷たい水を含ませて患部に軽く押し付けるようにする。少しだけましになった気がする。痒くなるとやる気が一気になくなる。痒みは気力を奪うのです。少し気持ちが上向いたというのにすっかり台無し水の泡。昨晩はアタラックスのおかげでなく単なる偶然に過ぎなかったのか。せめて続いてほしい。二日だけでいいから続いてほしいのです。三日に一度のペースで痒くなるのであれば何とか耐えられそう。痒くない日が続くだけで気持ちはかなり楽になるはず。毎晩痒くてたまに痒くない今の状態はとても耐え難いものです。痒くない日のほうが圧倒的に少なくなってしまった。逆にたまに痒いくらいでも結構つらいのに。
また自信をなくしました。先のことを考える余裕なんてどこにもありません。ただでさえ暑くて不快だというのに加えて猛烈な痒み。発狂したいよ。何故なんだと叫びたい。しかしここで耐えなければならない。少しずつ快方に向かうことを祈ります。


ヒゲが伸びていたのと痒みから気を紛らすためにヒゲをはさみで短く切っていた。何とか痒みは治まったみたい。だけど寝る前に痒くなると、寝ているあいだにまた何処かが痒くなる可能性が極めて高い訳で…頭とかさ。まだ完全に痒みがなくなった感じではないから落ち着いたはずの痒みが再発することも十分に考えられる。そこで掻いてしまえば次々とほかのところの痒みが誘発されて二重三重の苦しみを味わうことになる。何処かひとつの場所が痒いときは、おそらく体全体がいつ痒くなってもおかしくない状態にあるのだと思う。僕はそれを『潜在的な痒み』と名付けた。今は痒くないけれど何かきっかけさえあれば痒みが発現する。つまり痒くなったらおしまい。だから寝るのが恐いのです。どうせ痒くなって掻いて起きるのならば、いっそこのまま朝まで起きていたい。まあ眠くなればどうしたって寝ることになるんだけどね。
はぁ…しんどいな。面倒な体に生まれたもんだ。運命だと思って諦めるしかないか。人間ってこういうもんなんだと。僕らのほうが正常で他の大多数の人間が異常なんだ。痒くて当たり前。苦しくて当たり前。開き直るのはもう飽きた。痒くないほうがいいに決まってる。正常か異常かなんてどうでもいいこと。病気持ちなんだから病気持ちなりに生きるしかないだろ。病気だから仕方ない。仕方ないけどこのまま死にたくない。死なない病気に殺されたくない。僕は負けず嫌いなんだ。最期に残るのはプライドだけ。自分を信じて自分に期待する。


さて現在午前三時前だが…痒くて眠れない。思った通りベッドに入ってから間もなくおでこからこめかみにかけての痒みが再発した。たまらず少し掻いていたら今度は猛烈な頭の痒み。これこそ潜在的な痒みではないだろうか。絶対に頭を掻く訳にはいかないという意地で、何とか頭に手をつける前に起き上がった。しかしどうしたらいいのか分からずに途方に暮れている。このまま寝たら確実に頭を掻いてしまうだろう。とりあえず痒みが落ち着くまでは起きていなければならない。わざわざ掻くために寝るようなことになったら悲惨だからね。顔の痒みもまだ残っている。
今回湯シャンに近いやり方で頭を洗ったのだが意味ないみたいだな。顔もそうだけど洗い方なんてあまり関係ないのかも知れない。余程合わないものを使っているとかならともかく。調子が悪くなったからといってむやみに何かを変えるのはよくないのかな。明確な理由がないことをすると余計に混乱するような気がする。しかし参ったな…今回は本当にどうしようもない。昨晩眠れたのにどうして今晩は駄目なんだろう。何か理由があるはずなんだ。それさえ分かればこの生き地獄から抜け出せるかも知れない。やっぱり理屈では対抗できないのかな。あ、足しびれた…
暑さが追い討ちをかけるね。普通の人は暑いだけだもん。楽なものだよな。僕らは何重にも苦しまなければならない。汗で悪化するし。俺何のために生きてるんだろう…これじゃまるで苦しむために生きてるみたい。本当は苦しむために生まれてきた訳じゃないはずなんだけどな。何もかも楽しめなくなってきたし。いつまでこの苦痛に耐えればいいのか。きっとよくなると信じているから耐えているのです。泣きたいはずなのに泣けないのは薬のせいでしょうか。もはや人間の生活ができなくなってしまいました。そろそろさすがに限界がもうすぐそこまで来ている。