妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

昨夜はどうにか痒みが落ち着いたので寝たら朝まで起きずに眠れました。朝目覚めたら左の頬を掻いて汁が黄色く凝固していました。頭は珍しくほとんど掻いた形跡がありませんでした。顔から汁が出ているということはやはり調子が悪いのでしょう。まあ少しずつよくなっていけたらいいなと思います。
今日は通院日です。早起きして街に出てきました。いつものカフェに来てます。開店と同時に入ったので一番乗りです。カフェラテとクロワッサンと小さなパンで遅い朝食。ランチを食べなければブランチになるだろう。診察の予約時間まであと一時間半。眠くてあまり動きたくない感じです。昨日の疲れがまだ残っている。新しいジーンズを履いてきました。パンツが変わるだけで全体の印象もずいぶん変わるものです。外に出るようになると服にも興味が出てくる。だけどしばらくの間、服は今あるものを楽しもうか。他の趣味にお金を使いたい。


何だかお腹がいっぱいでランチを食べる気にならないな。少し胃が痛いような感じもするし。別店舗に行く気力もない。今日は先生と会ってお話することが一番の目的だから、少しでもより楽しめるようにお話の準備をしていようと思う。予約時間まであと一時間。


診察を終えてまたいつものカフェに来ました。気持ちが上がっているのを感じます。眠気が上がる速度を鈍くしている気がする。先生とのお話はかなり濃度の高いものでした。これが今のテンションの高さに繋がっているのは間違いない。だけど気持ちは上がれば下がるので、上がり過ぎないようにセーブして徐々に低めのテンションに落ち着くように意識します。
先生は経営者らしくなってきたみたいです。自信を持って生きているように見えます。僕がお手伝いすることは何もないのかも知れません。先生ひとりでもやっていけるのだと思う。それからやはり診察時間外に会うことは難しいと考えているようです。先生がそういう考えなのだとしたら、僕はもうあまり先生を困らせる発言は控えるつもり。しつこくすると嫌われそうだし自分としてもそれは趣味じゃないから。アニメのことで聞きたいことがあったのだけど聞きそびれた。次回のテーマにしようか。前回と今回と続けて難しい話をしたから、たまにはリラックスした話もいいだろう。まあ次回までの僕の気持ちの揺れ方次第で先生と話したいテーマが決まるので、実際どんなお話になるかは分からない。食欲が出てきたのでカフェラテとパンで遅めのひとりランチです。


あーあ。現実逃避するしかないな。逃げることも必要。もう月曜の仕事のことを考えている。やはり仕事はしたくない。何のために無理をすればよいのか。義務でも欲求でもない何かを見つけなければ、復活して仕事をすることなんてできそうにない。一時的な復活のときは怒りだった。プライドだった。今は何がある?何も思い付かない。生きたいという欲求は死ねないからという消極的なものだし、仕事をしなければならないという義務を感じることもない。自分に合った生き方をするなんて幻想に過ぎないのか。やりたいことやって死にたいなんて非現実的な考えはバカらしく思える。結局は無理しなければならない。現実は厳しい。やっぱり鬱になってきた。脳内制御なんて高度なことは人間にはできないのかも知れない。機械じゃないのだから。人間らしく生きることが許されない世界は人間自身が作ったものです。多くの人間はこの世界に適応している。僕らだけが取り残され見捨てられ苦しめられることになる。


先生は肩の荷が下りたような、憑き物が落ちたようなすっきりとした表情に見えた。自信があるように見えたのは僕の勘違いだったのかも知れません。長い間懸念していたものが解決した安心感が表れていたのです。それが自信に繋がっている可能性はあるけれど、自信というよりもホッとした気持ちがあるというのが実際のところなのでしょう。自信が過信になると天狗になって勘違いしたヤブ医者になってしまう。上から目線になって患者目線で診察することができなくなる。自信でなく安心ならば天狗になる危険性はありません。最近先生が妙に調子よさそうに見えた理由がようやく分かりました。先生にとって理想的なクリニックを作ればいい。先生は院長なのだから。先生にとって理想的なクリニックは患者にとってもそうに違いない。先生は患者の目線でいられる変わった医者だから。先生は経営者に向いていない。だけど向いていないなりによくやったと思うよ。これから少しずつ先生の理想とするクリニックに近づけていけばよい。僕は全力で応援します。


こめかみからおでこにかけてと両頬が痒くてザーネをつけた。しかし痒みに耐えきれずにゴミ箱の上で顔中掻いてしまった。血と水が出た。昨晩はザーネでどうにか治まったのに。完全に気持ちは落ちました。もうどうしたらよいのか分かりません。発狂寸前です。やっぱり復活なんて遠い話。もう限界。首も死ぬほど痒い。痒みで死んでしまえばいい。死ぬ病気じゃないから生き地獄に苦しむのです。どう足掻いても這い上がれない。もう歩くことさえできそうにない。


首にロコイド塗ったらすぐに掻いてしまった。首から上はステは駄目だ。懲りない自分に嫌気がさす。僕は見捨てられた人間。早く死んで楽になりたい。