妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

昨晩も朝まで起きずに眠れた。これで4日連続。顔を掻いた形跡はあったけれど頭を掻いた形跡はほとんどなかった。昨夜はすぐに眠る気になれず、ヒゲを短くしたりしていて寝たのは3時頃だった。睡眠時間5時間なので少し眠い。上唇の上のヒゲの生えた所から汁が出て凝固していた。まあ朝まで起きずに眠れる日がこれだけ続いただけでもすごいことだと思う。そろそろ悪化するかなという不安は常につきまとうけれど。まだまだ安心はできないし自信もつかない。ただ少しずつよい方に変わってきていることは確かなはず。続くかどうかはあまり意識せずにマイペースで歩いていけたらいいと思う。


先生の負のオーラ全開のお話に少し耐え難い気持ちになってしまった。僕がきっかけを作ったのだから僕の自業自得です。前回は先生のお話を聞いてテンションが上がったのに、今回は逆に下がるというか先生の鬱の波に飲み込まれてしまったような感じがする。聞いていて不快にさえ思った。しかし実際僕が先生の悩みをより深く知りたがって、先生が話せるだけのことを話したという形になっていた。本当は僕は先生が話したいことを聞きたいだけで、話したくないことまで無理に詮索しようなんて気持ちはさらさらないのです。話の流れ。空気感。お互いの言葉。気持ち。そういうものによって偶発的にもたらされた。僕はドロドロとした人間関係を想像して吐き気がした。そしてまたお手伝いの約束はできなかった。もう諦めたいと思う。
先生のお話を聞いても何もできない自分に歯がゆさを覚える。僕は先生の心配をするふりをして、自分自身の問題から逃げているだけなのかも知れない。だけど先生の役に立ちたいという気持ちが本物だということもよく知っている。要するに先生のためであると同時に自分のためでもある。難しいね…先生と遊びたい欲求を代わりに満たしてくれるものがあればいいのだが。強くならなければ。先生だって最悪な精神状態でもちゃんと仕事をしてやるべきことをやっている。やっぱり先生は強いよ。僕は先生に頼られたい気持ちが大きい。自惚れているのです。
先生のためにできることは先生のお話を聞くこと。ただそれだけ。だけどそれで十分なはず。自分はそれだけで満足するべきで、それ以上を求めるべきではない、求めてはいけないのだと思う。それは僕のために思うことです。やはり医師と患者という壁は厚く高い。割り切り。諦め。先生に対する欲求は大きく永遠に尽きないものです。でもいくら求めても得ることのできないものがある。僕と先生のあいだには限界があるのです。一定の距離感を保ち続けないと信頼関係が揺らいでしまう。踏み込んではいけない領域がお互いに存在するのです。次の診察日までにもう少し自分を見つめ直して、これからどうして生きていけばよいのか考えたいと思う。


お揃いの『非日常』を共有したい。諦めたいのに諦めきれない。嫌われるまで諦めることはできないのかも。結局医師と患者の関係に過ぎないのか…現実は厳しい。「貪欲ですね。」その通り。僕は先生に対して欲が深すぎる。卑しい。過信。自惚れ。僕は先生の患者のひとりに過ぎない。


十字架の話をすればよかった。お守り。それだけ精神的なダメージが大きいということか。十字架がよく似合うひと。助けたいのに助けられないひと。役に立ちたいと思えるひと。この世で唯一の理解者であるひと。僕の心を支えてくれる特別なひと。強いひと。素直なひと。正直なひと。不器用なひと。天然なひと。大切なひと。


やっぱり自業自得だな。先生に無理させちゃった。ごめん…僕のせいだね。


僕は先生に何を求めているのだろう。先生は僕に何か期待しているのだろうか。話を聞いてくれる、話す意味がある、話したいと思うからこそ話してくれる。僕は先生の役に立っているのかな。どんな関係が望ましいのか。信頼関係はできている。よい関係だと先生も言ってくれた。今がよい関係ならば今のままでいるのがよいということだろうか。人間関係は脆く儚い。誤解。疑心暗鬼。すれ違い。このままでいるのがいいのかも知れない。このままよい関係を持続していくのがいい。信頼関係が崩れた頃、先生は僕の期待に応えられないと言った。僕の期待が先生の負担になるのなら僕は期待を捨てるべきだ。叶わない期待をしても自分が傷付くだけ。
先生の前で嘘をつくことはできない。すべてを晒して先生の判断に委ねればよいだろうか。責任を負うのは医師。無責任な患者。変わった患者。変わった精神科医。ならば変わった関係でも許される?自分に都合よく考えているに過ぎない。答えのない答え。僕は僕のままでいる。どこまでも僕のままでいる。遠慮はしない。貪欲でも構わない。何がしたい?僕の本当の気持ちがわからない。


夕食時から顔が痒い…朝も少し痒かったのだが。お風呂に入って落ち着いたと思ったのも束の間、すぐにまた痒くなって強さが増してきた。両頬と上唇の上のヒゲのあるところ。皮がめくれている。夕食のときは左頬だけの痒みだった。気持ちが落ちているときに痒くなると更に落ちる。どん底まで突き落とされる。氷で冷やそうかと思って氷のうとガーゼを準備した。まだ冷やしていない。ひたすら痒みに耐えている。できれば氷は使いたくない。この時季は冷たすぎるから。
今晩で記録は途切れそうです。痒いと本当に何もできなくなる。何もかも嫌になって、いっそ死んで楽になりたいと思う。顔のアトピーが悪化してから顔はせっけんを使わずにお湯もしくは水で洗っている。よいのか悪いのかわからない。どちらでも変わらないのかも知れない。朝まで起きずに眠れているのだからよいのだろうか。だが痒くなる。皮がめくれているし汁も出る。決してよい状態とは言えない。せっけんを使えばもっと悪くなるかも知れない。結局のところやってみないとわからない。自分を実験台にして観察を繰り返す。最初はせっけんで洗っていて調子が悪くなってきたから使わなくなった。この経緯だけを見れば、再びせっけんで洗うことで調子がよくなるとは考えにくい。せっけんは皮膚バリアを破壊するらしいし。頭だけ最低限使っている。湯シャンは自分には合わなかった。痒みは気力を奪う。もう疲れた。本当に疲れた。