妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

早起きして仕事した。いつもより平気だった。後遺症はあまりないように思う。強くなったのかな。一応朝まで一度も起きることなく眠れた。寝ているあいだに顔を掻いた形跡はあったけど。やはり変わってはきているということか。寝る前に痒くなってもおしまいにならなかった。職場の言うことはしたたかにしなやかに交わしていこう。先生の言葉にすればどうにでもなる。
せっかく早く起きたので街に出かけます。少し用事もあるし。仕事で疲れた心を癒す。少しでも楽しめたらいい。僕には先生がいる。ひとりじゃないのです。


いつものカフェに来ました。曇っていた空はいつの間にか青くなりました。気温も思ったより高めみたいだし、陽もあるから外はあまり寒くない。むしろ開店直後のカフェのほうが寒い…クロワッサンとじゃがいものパンとラテでひとりランチ。気持ちは落ち着いている。先生にもらった『持続的な』高揚感がまだ影響しているのだろうか。まったりした空気感。僕の居場所。安心感です。こういう感じが心を満たす。疲れて病んだ心を癒してくれる。物ではなく心地よい空間によって満たされる。自分に合った自分好みの雰囲気。時間をかけて自然にできた自分の居場所。自然だけど作ったのは自分自身。作ろうと思って作れるものではない。だから自然にできたものなのです。自分で作った自然のもの。自然にできたものはたぶん変わらない。これからもずっと僕の居場所であり続けるだろう。


カフェ→服屋→カフェ。服屋でダウンジャケットを買ってきました。どうせサイズも色もないだろうと思っていた。ネットで買うつもりで、同じようなものがあれば現物で見ておこうと服屋に行ったのです。でも予想外に気に入ったものがあってサイズもちょうどよかった。ネットで見た印象と違って実物はかなりよさげに見えた。やっぱり服をネットで買うのは駄目だと改めて痛感したよ。実感というよりまさに痛感です。服を買った満足感もまったく違う。テンションが上がります。服屋の店員さんの対応も今日はまあまあだった。気分屋なのかも知れない。
昨晩の痒みを乗り越えて、早起きして仕事をした。ふたつの苦痛を乗り越えた自分へのごほうび。気に入るものがあったという幸運は、苦しみに耐え続ける僕を見かねて天が味方してくれたのかも知れない。『もの』でも満足感を得ることができるのだとある意味ホッとした。物欲もある程度は必要なのです。誤解を恐れずに言えば、人間というのは欲を満たすために生きているのかも知れない。そういう意味でも生きていくには欲求がなければならないのです。生=欲。性=欲でもあるのでしょう。性欲のない僕にはあまりピンと来ないけど。ゴマあんパンと小さなパンとラテで二度目のひとりランチ。もはやランチなのか何なのかわかりません。しかしよかった。本当によかった。もうネットでは二度と服は買わないと誓います。百聞は一見に如かず。持続的な高揚感のお陰かな。気持ちが上がっている。いい感じです。


ダウンジャケットが欲しくなったのは先生のせい。できるだけ先生と同じようなものがよかったのだけど、性別が違うからよく考えれば無理な話だ。先生はきっかけに過ぎない。実際ひとつくらいは持っておきたかったのです。服なんて自己満足の極み。自分が気に入ればそれで十分なんです。ダウンを手に入れたら寒い外でも気にせず出ていけそうな気がしている。夜でも大丈夫。雪が降っても構わない。家に引きこもるより外に出かけるほうが健全です。早く起きて一日という限られた時間を有効に使う。明日死んじゃうかも知れないのです。今日という日を精一杯生きる。今を生きるのです。僕は今確かに生きている。死んだように生きるのでなくちゃんと生きたい。生きていることをしっかり感じたい。やっぱりまだ死にたくない。自分の居場所があるうちは生きていたいと思う。死ぬにはまだ早い。限界なんてものはないのかも知れない。自分が自分を諦めたらそのときが限界なんです。限界は自分が作り出すもの。すべては自分次第ってこと?


今日は入浴時にせっけんを使って顔を洗った。泡を軽く付けてお湯で洗い流す。化粧水で保湿しました。せっけんを使うべきかお湯だけにすべきか、それともどちらでも変わらないものなのか…わからない。おそらくどちらでも変わらないのではないかという気がする。洗い方とか保湿のやり方とかそういうことはあまり関係がないように思う。頭は湯シャンははっきりと明確に調子が悪くなったから、最終的にせっけんを使って軽く洗うのがベストだと判断できたのだけど。顔は本当にわからない。痒くなるパターンに法則性を見つけることができずにいる。難しい。難病なんです。
仕方ない。けれど仕方ないでは生きていけない。いつまでも今のような生活を続けることはできないのです。決断しなければならない。そのときは確実に迫っている。どのような選択をするかは自分自身の気持ちに委ねるしかない。そのときが来るまではできるだけのことをするだけです。選択肢が少しでも増えるように。今は今のやるべきことがある。そのときが来れば僕はきっと自然に行動できるはず。