妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

通院日なので街に出てきました。いつものカフェに来てます。クロワッサンとジャガイモの入ったパンとブリオッシュとラテで早めのひとりランチ。外は冷たい雨です。食べ終えてあと一時間何もすることがない。雨が降っているので外歩きもする気にならない。馴染みの店員さんと言葉を交わして気持ちは落ち着いている。まだお客も少なくて居心地がよい。自分の居場所だと実感する。
昨晩は寝る前の時間に顔が痒くなったけれど、化粧水をつけてどうにか治まって朝まで起きずに眠れた。アトピーさえよくなれば、僕は社会の中で生きていける。病気の苦痛と仕事の苦痛の両方に耐えることはできない。どちらかでもう精一杯です。多くはないけれどまだ時間はある。最期の最期まで自分を諦めずに最善を尽くすつもり。後で悔やむことのないように。


カフェ→精神科→ドトール。久しぶりにドトールに来てます。電車の時間までの暇潰し。先生の好きなアメリカンを飲む。
クリニックは少し混んでいました。先生はお疲れの気だるい顔をしていた。髪が伸びているのに初めて気付きました。最近の診察では眼鏡だったので、それに気を取られて分からなかったのかも知れない。敢えて伸ばしているのか、それとも忙しすぎて切りに行く暇がないのか。やはり職場の話をしても満たされない。僕は先生に愚痴を言っても意味がないのです。逆に先生の愚痴を聞くほうが余程意味がある。またお手伝いの約束はできなかった。もう諦めようか。僕はどうして生きていけばよいのかな。先生とお話するのも現実逃避なのかも。よいことや楽しいことはみんな現実逃避なのかも。現実の話をしてもつまらない。僕は先生と脳内のお話をしたいのです。


はぁ…気持ちはあまり上がらなかったな。テンション低めで落ち着いているからちょうどいいか。先生からのお話が足りなかったのと、僕が職場の話をしてしまったせいだね。今の道も新しい道も難易度はそれほど変わらないかも。やってみないと分からない。どうしたらいいかなんて考えても答えは出ない。そのときが来れば自ずと道は決まるのだろうか。追い込まれて選択を迫られたら、自発的あるいは強制的に進む道は決まる。そのときが来ればいくつかの道は消える。選択の余地はないはず。やめようか。こんなことを考えても苦しくなるだけだ。死ぬまで逃げていようか。逃げ切れるだろうか。
今日は負のオーラを出してしまったかな。そしたら楽しいお話はできないね。先生とは楽しいお話がしたい。やはり現実逃避なんです。疲れたな…うーん。現実と向き合うときはひとり。結局は無理をしないと生きられない。そういうふうにできているんです。そういうものなんです。健康になりたいな。健康なら生きていける。現実は厳しく残酷な世界です。僕はどうして病気を持って生まれたのだろう。健康な人達はずるいよ。理不尽だな。嫌になるね本当に。生きるのが嫌になる。…


顔が痒い…痒みが気力を奪う。そういや僕は病気だったんだ。この呪われた病気がよくならない限り、何もできなくても仕方ない。そうだろ?『病気』だから仕方ないんだ。ちゃんとした理由があるのだから、仕事ができなくても仕方ないよね。健康なのに怠けたいとか遊びたいとか、そんな理由で仕事をしてないのなら問題だけど。病気のせいで仕事をしたくてもできないのだから仕方ないよ。病気だから仕方ない。病気持ちなりに病気持ちとして病気持ちの生き方をしていけばいいじゃないか。それで生きていけないのなら、それはそれでまた仕方のないこと。病気持ちだから許されていいんだ。病気で苦しんでいるのだから、これ以上苦しまなくていい。
そんなふうに思えたら楽になれるかな。僕は病気持ちだけどちゃんと生きたい。病気のせいにしたくない。病気であることを受け入れたくない。だから苦しいのです。自業自得。そう。みんな自分のせいなんです。病気を理由にして楽なほうに逃げずに、自分で自分を追い込んでいる。馬鹿な奴なんです。


頭が痒い…側頭部の髪をかき分けて見ると皮がめくれている。汁が固まっている感覚があるのだが、それは確認できない。あー寝ている間に掻いてしまうのだろうか。今までとは違う症状が出ると本当に落ち込む。かといって今までの症状が治まる訳でもない。つまり前より悪化しているということです。調子がよいと感じることなんてありません。悪いかましかだけでよいときはないのです。泣きたいけど涙が出ないから笑います。狂ったように笑い転げて本当に狂ってしまえばいい。明日は街に出かけたいのだが、生き地獄になったら駄目だろうね。つまらない。生きていてもつまらない。苦しいだけだ。生きることは苦しみでしかない。悲しいけれど現実です。


依頼の報酬なんていりません。先生が喜んでくれたら、先生の役に立てたらそれで十分です。僕は報酬が欲しい訳じゃない。先生の役に立ちたいから。それだけです。先生が僕に感謝の言葉をくれる。笑った顔を見せてくれる。僕にとってそれは何よりうれしいものなんです。お金では買えないもの。また依頼して欲しい。僕は先生のためなら何でもするよ。依頼の報酬としてでなく、まっさらな新しい依頼が欲しい。先生からの依頼を欲しがるのは、何の見返りも求めない純粋な気持ちです。


今晩は寒いな…まだ痒みがあるけど寝るしかないか。嫌な予感がする。杞憂であることを祈ります。
逃げながら闘う。やるときはやる。でもいつも向き合っていたら疲れてしまう。休めるときは休む。分が悪いときは逃げたほうがよい。やるべきときにやればよい。ただ無闇に突っ込んでいっても玉砕するだけ。頭を使って戦略的に闘う必要があるのです。逃げてばかりはいられない。きちんと向き合うことも重要。これもバランスだろうか。敵は強い。だけど僕には『考える』という武器がある。『先生』という最強の味方もいる。まだ勝てる可能性は残されている。僕は負けず嫌いなんです。最期まで諦めずに闘い続ける。現実という名の敵と。


現在午前2時29分。頭を掻いて顔を掻いて起きた。嫌な予感が的中しました。頭は痒かったから仕方ない。明らかに予兆はありました。粉が大量に積もりました。頭を掻くと惨状がひどいので、精神的なダメージが半端じゃない。赤いかさぶたが混じっていて吐き気がした。顔はこめかみからおでこにかけてと最後に眉毛を掻いた。顔も痒かったから仕方ない。やはり基本的に痒くなったらおしまいなのです。昨晩は痒くなったけどおしまいじゃなかった。しかしそういうときは決まって次の日が生き地獄になる。つまり結局は痒くなったらおしまいということになる。
病気だから仕方ない。どうせ死ぬのだからどうでもいい。気持ちが楽になるように呪文のように唱えます。しかし気持ちは死にたい。それだけ。発狂衝動を抑えました。一体原因は何なんだろうか。今週は月曜日以来。4日に一度あるいは5日に二度のペース。毎晩だった時期と比べればよくはなってきている。だけどまだまだこれでは何もできない。こんな状態でも無理してるんだ。自分で自分が可哀想になる。健気にがんばる姿。苦痛に耐えて生きる姿。僕が女なら惚れちゃうよ。
もうそろそろ本気で死を考えてしまうかも。このままなら確実に近い将来自分を殺したくなると思う。先生とだって診察日しか会えないし。いつまでたっても患者のままだもんな。別に死んでも惜しくないかもね。はぁ…まあ死ねないのは知っている。だから死にたいとか簡単に言える。死にたいとかいって本当は死にたくなかったりする。死にたいと言っているうちは死なないというのはあながち間違いではないと思う。あと5時間で起きる時間。明日はどうしようか。明日の気分次第だね。