妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

早起きしたので街に出てきました。クリニックの裏口のドアに「都合により本日の診療は終了しました。」という貼り紙がまたあった。先週と同じ文面だったかはわからない。まあ内容は同じと言ってよいだろう。もしかしたら土曜日はいつも早めに終わるのだろうか。二週連続で体調悪いというのは考えにくい。心配はなくなったけれど気になる。聞いてみれば大したことではないのかも。
いつものカフェに来てます。開店前にすでに他のお客が外で待っていた。一番乗りだと思ったのに意外だった。常連の僕は裏口からこっそり入ったけどね。だから実質的は一番乗りになれた。クロワッサンとジャガイモの入ったパンとブリオッシュとラテで早めのひとりランチ。食後にレキソタンを飲もうとしたら、空になったまま補充するのを忘れてあった。仕方ないのでデパスを2錠。土日限定の店員さんも土日限定のパンもお休み。ちょっと残念。
昨晩は寝る前に痒かったけれど、朝まで起きることなく眠れた。痒くなってもおしまいじゃなかった。今晩が少し不安になる。明後日は試練の日なので、明日の夜が生き地獄になるほうが怖い。いつでも生き地獄は死にたくなるほど苦しいですがね。何と言っても生き地獄ですから。『地獄』ですよ?決して大袈裟でなくピッタリの表現なのです。今日は日曜日だから混雑していて居心地がよくないですね…早めに帰りましょうか。


アパートを改修する。古民家を改築する方法は応用できないだろうか。ありきたりのアパートでなくマニヤ好みの形にする。他のアパートとの差別化を図るには、他のアパートとは違った観点で考える必要がある。値段だけでは駄目だ。入居者のニーズに応えなければならない。マニヤを対象にすれば少ないながらも確実な需要が見込めるはず。建物は必ず古くなる。古くなれば値段を下げないと住人は入らない。家主側はますます不利になっていくばかりです。ならば逆に考えてみようか。古くなれば古いなりのよさが生まれるのではないか。もちろんそのままでは単にボロいだけ。だから工夫するのです。古さを生かせるような形にする。現実的ではないかも知れない。思い付いたから考えてみただけのことです。僕にはまだこんなことを考える余裕はないのです。僕の代になったらの話。それまでにアパートがなくなるかも知れないし、僕がこの世にいないかも知れない。


カフェ→ドトール。アメリカンを飲んで先生のことを考える。駅前の温度計は12℃を表示していたが、体感温度はそれほどでもない。ホットドッグの新メニューを試してみたいのだけど、やはりソーセージは食べる気にならないのでやめておく。少しずつ、だけど確実によくなっているはずなのです。ストイックに。先生とお揃いの食事制限。
最近筋力トレーニングをする日が増えてきた。自分を鍛えるのはストイックな生き方に通ずるものがある。筋力が付いてくると自分に自信が持てるようになる。細いけれど筋肉質。悟りを開くまで修行は続く。僕は道士。修行あるのみです。


特に楽しいことがある訳ではない。だけどこうして外に出るだけで気持ちはだいぶ違うものです。いつものカフェで馴染みの店員さんと言葉を交わすことで、自分の存在を意識することができる。まだ生きていることを許されているような気がするのです。自分の居場所。自分の存在が許される。気持ちは落ち着いている。テンション低めでちょうどよい。
僕はエリート。勘違いして調子に乗っているくらいがいいのです。僕は生きている。どうせ生きているなら楽しみたい。死んだらもう楽しむことはできないのだから。苦しむこともないけれど、楽しむこともない。楽しみたいと思えばやはり生きるしかないのです。


現在午前3時52分。頭を掻いて顔を掻いて起きました。1時に寝て3時に起きて掃除をしてこの時刻です。掻いて起きるときは寝てから一時間くらい後が多いのですが、今回は寝てから二時間して掻いて起きました。なので完全に眠りに落ちていたことになります。強い痒みで目が覚めて、目が覚めてからも掻き続けた。長い間掻いた割には被害はましなほうでした。惨状には違いないのですが。寝る前まで痒みはまったく感じなかった。しかし小さな不安は的中しました。昨晩は寝る前に痒かったのに朝まで起きずに眠れた。こういうときは決まって次の日が生き地獄になるのです。これは経験則。結局は痒くなったらおしまいということになる。
間隔が一日しかない。続くことさえできなかった。二日に一度になってしまった。まあこれで明日は生き地獄を免れることができるだろう。明日の夜に今のような状況だったら確実に発狂しているに違いない。なぜなら明後日は試練の日だからです。そんな日の前夜に生き地獄になったら、試練を乗り越えることができなくなってしまう。そう考えれば今晩が生き地獄でよかったと言えるかも知れない。もちろん今日も明日も朝まで起きずに眠れたら一番いいさ。だけど高望みしても仕方ない。事実はちゃんと受け止めなければならないのです。
しかしこれだけストイックにがんばっているのに、本当に報われないね。自分でもよく耐えていると思うよ。自分が可哀想になる。自分へのごほうびをあげたい。明日はどうしようか。あと三時間半で起きる時間。嫌なことの前に気分転換しておきたいのです。天気はいいみたい。気分次第。先生のことを考えれば前向きな気持ちになれる。どうせ死ぬのだからと思えば何も感じなくなる。病気持ちとして生きていくにはプライドが高すぎる。まだ普通に健康な人達に負けたくない。最期まで自分を諦めない。意地でも闘い続けてやる。