妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

何を食べてもおいしくない。味がしないんだ。何もできない。何もしたくない。病気の苦しみからは逃げられない。今までずっと耐えてきたし、今も耐えている。だから他の苦しみから逃げてもいいよね?死にたい。でも死ねない。怖いから。死ぬのが怖い。死んだらどうなるか分からない。分からないことは不安なんだ。死んだら今より楽になれるのか分からない。死んだら今より苦しくなるかも知れない。逃げたら今より苦しくなるかも知れない。逃げたい。死にたい。楽になりたいから。楽になれないのなら死ぬ理由はない。苦しみから逃れることができないのなら死ぬ理由はない。理由がなければ死ぬ必要はない。死にたくない。他の方法があるのならそれを選びたい。苦しみから逃れる方法。楽になれる方法。誰か教えて。
何もしたくないから何もしない。何もできないから仕方ない。病気だから仕方ない。苦しむために生まれたのではない。苦しむために生きているのではない。生きたい。病気でなければ生きたい。楽しみたい。死にたくない。病気でなくなる方法はあるの?誰か教えて。僕はもう疲れてしまった。何かを考える気力をなくした。考えても意味がない。意味がないなら考えたくない。僕は何もしない。何もできない。


今まで逃げなかったから今があるのか。もし今まで逃げていたならば、今は今より苦しくなっていただろうか。今逃げたらもっと苦しくなるということだろうか。結局は無理をしなければならない。そういうことか。死ぬまで苦しみ続けなければならない。そういうことだ。


現在午前5時13分。頭を掻いて起きた。起きたのは4時頃。寝たのは0時過ぎだったか。完全に眠りに落ちていて、嫌な夢まで見た記憶が微かに残っている。3、4時間は眠ったということになる。掻いて起きるときは寝てから一時間くらい後、つまり眠りに落ちるときがほとんどだと思う。これだけ時間が経ってから掻いて起きることは珍しい。しかし事実は事実。これが現実なんだ。
掻いて起きたことを悔やんでも仕方ない。もう過ぎたことを考えてもどうにもならない。今晩から眠れるようになればいい。理由が分かるのなら、どうして掻いて起きたのかを考えることは意義深い。だけど理由なんて分からない。病気だからとしか言い様がない。そして病気だから仕方ない。これは僕にとって普通のこと。普通のことを悲しむ必要はない。病気持ちだからといって何かを制限しなければならない理由などないのだ。だから僕は今日街に出る。街に出たいから。気力がなくても落ち込んでいても関係ない。病気に振り回されたくない。負けたくない。逃げられないんだ。逃げられないのなら闘うしかないじゃないか。僕は病気持ち。普通の人より劣っているかも知れない。健康な人達と同じことはできない。だけど負けたくない。絶対に負ける訳にはいかないんだ。生きている限りは決して自分を諦めたりしない。僕には先生がいる。ひとりじゃない。