妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

眠れるだけまし。いくつもの妥協と諦め。仕方ない。仕方ない。仕方ない。病気だから仕方ない。現実逃避をしながら生き延びる。苦しみをごまかして、苦しみに気付かないふりをして。逃げながらでないと闘えない。逃げることは必要なんだ。悪いことじゃない。


空の向こうのことなんてどうでもいい。みんな余裕があるんだね。のんきなもんだな。やっぱり普通の人達と同じことはできない。同じ思いを共有することはできない。国民性なのだろうか。愚かな民。こんな国に暮らしている。生きづらいはずだ。くだらないことで大騒ぎして、現実から逃げているのかい?何をしているのかさえ分からないのだろう。何も考えていないのだから。何の意味付けもなしに楽しめるのは、純粋なのかそれとも単に馬鹿なだけか。何も考えずに生きられて羨ましいよ。こんな日はより一層憂鬱な気分になる。こんな人間よりも劣っているのか僕は…


難解。賛否両論。当時僕は何をしていただろう。病んでいた。人が怖かった。対人恐怖。醜形恐怖。視線恐怖。不登校になってもおかしくなかった。まだネットは繋がっていない。存在は知っていたけど興味はまるでなかった。他人事だった。あの頃も苦しんでいた。だけど僕は逃げなかった。だから今こうしてここにいる。今の僕には重い作品かも知れない。刺激が強すぎたかも。癒しが必要なんだ。でも見たいから見たんじゃないか。見る気になったから見たんだ。先生とお揃いの現実逃避。それでいいじゃないか。先生とお揃いになりたかった。現実から逃げたかった。それだけのことだ。寝ようか。おやすみなさい。