妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

二度寝して30分遅れで街に出てきた。ドトールに来てます。カフェラテで朝食。熱い飲み物だとまだ喉が少し痛む。昨晩の生き地獄のせいで気持ちは落ちている。せっけんを元に戻そうと思う。とりあえずリセットする。朝方ようやく眠れたら頬を掻いてしまった。記憶はない。目覚めると血と汁が固まっていた。ますます落ち込んだ。普通に眠れることが当たり前にならないと何もできない。最低限の妥協。これすら許されないのなら死ぬしか道はない。


睡眠時間3時間半ってとこかな…量も質も最悪。いつものカフェに来ている。クロワッサンとブリオッシュとラテでかなしいひとりランチ。食後にピンクのレキソタンを1錠。ここは僕の居場所。ここで考えを巡らせて気持ちの整理をする。やりきれない思い。残酷な病気。今日は無理をして早起きして無理をして街に出てきた。今日は診療日。先生はきっと無理をしている。だから僕も無理をしている。お揃いで無理をする。僕らは弱いから無理をしないと生きられない。先生に会いたいな。先生とお話したい。傷ついた心と体を癒して欲しい。誰かに優しくされたい。こんなにがんばっているんだ。誰かに優しくされたいよ。慰めて欲しい。誉めて欲しい。まんまシンジだな。今の僕には先生しかいない。先生だけいれば十分だよ。それ以上を望むことは贅沢が過ぎる。僕の唯一の理解者にして心の支え。そんなひとには滅多に出会えない。絶対的な信頼関係で成り立っている。先生が無理をしているから僕も無理をする。


外は蒸し暑い。長袖シャツを七分にまくって歩く。今年の夏も半袖はインナーのみ。お店や電車の中は冷房で寒いくらいだから長袖のほうがいい。暑さなんてアトピーの痒みに比べたら何ともない。アトピーの苦痛より耐えがたいものなんてそうそうあるものではない。中途半端という性質のせいで何の保護も受けられない。ビジネスに利用されるだけとか怒りよりも先に悲しみを感じる。他の国ではどうなんだろう。この病気はどのような扱いを受けているのだろうか。どうでもいいか。僕はこの国に住むしかないのだから。生まれつきだからな。誰のせいでもない。皮膚科医のせいというのはあるかも知れない。子供のうちに治らなかったのは皮膚科医のせい。今さらどうしようもない。
アトピーから鬱病を発症した。精神が病むほどの苦痛に何年も耐えてきたんだ。それでも誰も助けてはくれない。自分の力で生きていくしかない。僕にはアトピー患者のひとりとしてのプライドがある。見棄てられた病気の患者を代表する気分で、どうにかしてこの世を生き抜いていけたらと思う。健康な普通の人間には負けたくない。それが病気持ちのプライド。


眠い…せっけんを元に戻した。化粧水で軽く保湿をした。皮膚科で処方された外用薬はもう使わない。今晩からまた記録を作る。まずは14日連続。タイ記録を目指す。寝不足と疲れ。安らかに眠らせて欲しい。おやすみなさい。