妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

通院日なので街に出ます。おそらく雨になるだろう。寝不足…寝直したら案の定右の頬を掻いて汁が固まっていた。気分は最悪。診察時間までに少しでも体調がよくなるように願う。先生とのお話を楽しむために。


外用薬を使わずに様子を見るといって一日しか経たないのに勘違いしていた。まだ様子を見ないうちに薬をつけてしまった。気持ちに余裕がなくて時間の感覚がおかしくなっているのか。判断力が衰えている。この精神状態では正常な判断をするのは無理か…もう疲れた。


雨に降られずに済むかも知れない。外は蒸していて不快指数上昇する。実際の気温よりも体感温度のほうが高いだろう。銀行→ドトール。まだ給料が振り込まれている。もう傷病手当金を申請しなければならないはずなのだが。まあもらえる物はもらっておけばよい。カフェラテを飲んでいる。いつものカフェが開くまで時間をつぶす。眠気がひどくなってきた。質も量も足りていない。夢遊病者のように街を歩く。


いつものカフェに来ました。クロワッサンとフォカッチャとラテで眠たいひとりランチ。これだけで十分お腹が満たされる。フォカッチャはチーズが乗っていてピザ感覚。軽く焼いてくれるから好きだ。クロワッサンは僕の定番。食後にピンクのレキソタンを1錠。先生と何を話そうか。先生と遊びたいな…もう言葉にすることはない。眠い。先生も夜勤明けだから寝不足だろうか。お揃いの寝不足で楽しいお話をしよう。


僕の居場所で気持ちの整理をする。自分を客観視できるようになってくる。自分は今何をすべきなのか。何ができるのか。少しずつ見えてくる気がしている。気持ちが楽になってきた。心が軽くなってきた。真っ暗闇だった視界が開けてまぶしい光に包まれる。絶望から希望へ。望み。可能性。切れかかっていたものがつながる。すべては自分の脳内で起きている。それは現実。僕にとっての現実。僕のなかの現実。それが現実。そう思い込んでいるだけだとしても、僕はそう感じているのだからそれが現実なんだ。


先生から資料をもらった。楽しい時間のあとの虚しい気持ち。診察室を出るときに少しだけ立ち話をしたら緊張した。いつもと違うかたち。僕はどうしたらいいんだろう。僕は何をしているんだ。このままではいけないと知っているのに。このままではいられないとわかっているのに。最初からみんな決まっているのかな。本当に僕が決めたことなのだろうか。自分ではどうにもならないことだってあるはず。病気とか…疲れた。眠いんだ。寝不足。今日は休もう。今日という一日は先生とお話するためにあったんだ。もう今日は休んでいい。無理をしたら休む。休んだらまた無理をする。そうやって生きていく。


先生からもらった資料を分析した。こういう作業をしていると気が紛れてよい。何だかあまり意味のない資料だったけど…先生の伝えたいことが反映されているとは言い難い。残念ながら役に立つ代物ではないように思う。個人的なメモ程度の物でしかない。これを配布しても仕方ないだろう。どうせ配るならちゃんとしたものを作る必要がある。先生の伝えたいことが正確にわかりやすくまとめられたものでなければならない。


現在午前3時57分。顔を掻いて頭を掻いて起きた。顔を掻いた記憶はまったくない。頭を掻いた記憶はかろうじて残っている。完全に眠りに落ちていた。無意識下におけることは仕方ない。寝ている間に掻いてしまったんだ。仕方ないじゃないか。自分を責める気にはなれない。しかし何故だ?なぜ掻いてしまうんだ。もう何もかも諦めたい気持ち。無理なことは無理だ。普通の人と同じことはできない。病気持ちとして病気持ちなりに生きていきたい。仕事が嫌な訳じゃない。怠けたいとか遊びたいとかそんなんじゃない。できないことはどうしたってできないんだ。病気だから。仕方ないじゃないか。病気のせいだよ。実際そうじゃないか。逃げても仕方ない。病気なんだ。仕方ないよ。ただ生きることさえつらいんだ。これ以上の苦しみに耐えることなんてできっこないよ。そこまでして生きたいと思わない。そこまでしなければ生きられないのなら死んだほうがましだ。疲れたよ。もういい加減にしてくれ。限界だ。おしまいだ。