妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

朝目が覚めると頭を掻いた形跡が少なかった。あれだけ頭皮が荒れていたのに意外だった。通院日なので街に出てきました。ドトールでカフェラテ。気持ちは落ちている。先生とお話して癒されたい。雨が降らないうちに帰りたい。


いつものカフェに来ました。クロワッサンとフォカッチャとラテでひとりランチ。何だか食欲がないのでクロワッサンだけにしようか迷ったけど、いつも通りのメニューにしました。食後にピンクのレキソタン。結果的にはちょうどよい量だった。食べ過ぎても食べなさ過ぎてもいけない。カフェに来る前に本屋に寄ってきた。漫画や雑誌を軽く立ち読みしたのだけど、やはりくだらないとかつまらないとかネガティブな気持ちしか生まれず…何に対してもまず否定から入るようになってしまっている。昔からそうだったような気もする。いつからそうなったのか。少し胃が痛いな…胃腸が弱っている。検査でもすれば内臓の病気が見つかるかも知れない。死ぬ病気に冒されているかも。死なない病気より死ぬ病気がいい。だけどやっぱり健康がいい。


クリニックに来ました。午前の診察の最後の患者になりたくてわざと遅めに入ったのだけど、あとからもう一人患者さんが来てしまった。カフェの帰りに紅茶を買った。懐かしい、以前好きでよく買っていたもの。店員さんと話が盛り上がってテンションが上がった。胃の痛みは治まったみたい。外はそろそろ泣き出しそうな空。でも今の体調はよい。心に余裕を感じる。きっと先生とのお話を楽しめると思う。


先生から依頼をもらった。依頼は『好きな仕事』をしている気分になれるから楽しいんだ。今日の診察は充実した内容だった。やはり気持ちに余裕があると楽しめる。先生にもそれがわかるのかかなり重いテーマも話した。現実的な話をするつもりだったのが、いつの間にかいつも通りの観念的な話になっていた。観念的でもそれは現実と深く関わっている。ただの現実逃避とは違う。今は心が軽い。朝までは憂鬱な気分だった。気持ちの波が激しいということになる。ずっと鬱なままよりはましだろうか。『焦り』について考えを巡らせよう。先生からの宿題。


焦り。パニック。ひとつずつ。一気にやろうとすると苦しくなる。冷静に。落ち着いて。自分を客観視する。自分で自分を追い込まない。ひとつだけならたいしたことはない。不安が焦りを生む。自分で過大に思い込んでいる。ひとつずつ片付けていく。優先順位を決める。今自分が何をすべきか。焦っても仕方ない。適度な焦りなら行動する動機づけになるかも知れない。焦りをポジティブに考えることはできるだろうか。


急に涼しくなった。明日は天気がよくないみたいだから家にいるかな。でも早起きはしたいと思う。


現在午前3時34分。頭を掻いて起きた。まだ眠りについていなかったように思う。予兆は十分すぎるほどあった。頭皮がかなり荒れていたし、お風呂から出たら頭が痒かったし。寝る前にティッシュを頭に押し付けてわざと血を出したのがまずかったのか。あまりにひどいからローションのステをつける寸前までいったのだがやめておいた。経験上よくなることはないと知っているから。結局血が出てかさぶたにならないと治らない。わざわざステをつけなくても自然にそうなる。
久しぶりの惨状だった…大量の粉に鮮やかな赤いかさぶたが混じってとてもきれい。それは死にたくなるほどの美しさ。気持ちはどん底に沈んだ。せっかく上がっていたのに。こんな状態で復帰をしようと考えている自分は果たして正気なのかと疑いたくなる。病気だから仕方ない。死にたくても死ねないから仕方ない。鼻の下というか上唇の上のヒゲの生えたところから汁が出て痒い。頭が悪化した理由がわからない。自信喪失。無気力。希死念慮。焦りを感じることもない。何もできないのだから。心と体の傷が癒えるまでは休んでいるしかない。先生のことを思い浮かべる。