妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

今朝は早く起きれなかったけど、どうにか街に出てきた。止まってはいけないような気がして無理をする。クリニックは意外にも開いていた。先週も診療日だったような。また先生は無理をしているのか、それなら僕もお揃いで無理をしようかと思った。いつものカフェに来ている。海老と卵のサンドイッチのランチセットとラテでひとりランチ。疲れている。眠い。本当は休みたい。だけど家にいると結局何もできずに時間を無駄にしてしまうと思うんだ。少しでも外に出たほうが体が動く。明日は通院日。先生からの依頼にまったく手をつけていない。今日中に仕上げようか迷う。


ふたつの物欲のうちひとつの物欲は醒ました。実際見て手に取るとわかりやすいし、後悔や失敗もほとんどないように思う。できるだけ今あるものを使うようにしたい。どうせ仮住まい。アパートに帰ってもお風呂に入って寝るだけだ。先生の部屋の照明は暗いらしい。だから僕もお揃いで暗めにしたい気持ちがある。もうひとつの物欲はもう少し保留しておく。基本的に実物が見れないと買う気にはなれない。リスクは負いたくない。物欲が出てきたということは気力が出てきたということでもある。先生も無理をしているから僕も無理をする。休みは短時間で。量より質を意識する。やるべきことはたくさんある。焦ることなくひとつずつ片付けていこう。今自分は何をすべきなのかを常に考えながら時間を過ごす。時間は限られているのだから、できるだけ有効に使いたい。


疲れがピークに達している。明日は先生に会える。唯一の楽しみ。このために生きているようなもの。やっぱり先生からの依頼をかたちにしようかな。ちょっとしんどいけどね。いきなり忙しい日々になってしまった。少しずつ慣れていくしかない。


本当は自分のためなのに、ひとのためだと思い込んでいるのが偽善者。僕はひとのためになりたい。だけどそれは自分のためだと知っている。弱い立場のひとたちの役に立つことで、自分は価値のある人間なんだと感じたい。価値のある人間ならば生きることが許される。僕は本当は自分のためだと知っている。だから僕は偽善者ではない。