妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

通院日なので街に出た。ドトールでカフェラテ。眠い…ひどく疲れている。前向きな思い込みで自信を持って生きていく。勘違い。自惚れ。それでも生きることが楽になれば構わない。先生からの依頼はどうにか仕上げた。やっぱりかたちにしておきたかった。余裕がなくてあまり深い内容にならなかったけれど、余裕があったとしてもこれ以上考えられることもないような気がしている。やれるだけのことはやった。先生の役に立てるかはわからないけど、先生を少しは楽しませることができるかも知れない。先生を楽しませることは、先生の役に立つことでもあると言える。楽しんでもらえたらうれしい。ストイックに無理をして生きている。疲れているけど生きているという実感は強い。ちゃんと生きている感じがする。ちゃんと生きると疲れるんだ。悪くない。


いつものカフェに来ている。海老と卵のサンドイッチのランチセットとラテでひとりランチ。時間があまりない。焦る。早食いはよくないのだが仕方ない。よく噛んで食べることを意識すればたぶん大丈夫。カフェの前に服屋に寄ったら時間がなくなってしまった。服屋は帰りに寄るのがいい。セールで買いたいものがあるのだが迷う。気分次第か。これから無理をするのだから、あまりストイック過ぎる必要はないように思う。ただ無駄はしたくない。難しいものだな。やばい。本当に時間がない。まあ少しくらい遅れても許してもらえるだろう。先生には貸しがある。…どうにかクリニックに間に合った。急いで食べたので少しだけお腹が痛む。さて楽しもうか。唯一の幸福な時間を。


診察を終えてまた服屋に行ってきた。気になっていたセール品のジャケットは袖が長すぎた。やはり試着は大事だ。一気に物欲が醒めた。納得して諦めることができれば何の問題もない。これから仕事が始まれば私服を着る機会も少なくなる。なんか服を買う気が失せてきた。それでも何かにお金を使いたい。新しい趣味を見つけたい。ものよりひと。今何をすべきか、今何が必要なのかを考える。やはりストイックにならざるを得ない。僕にはストイックに生きるのがお似合いなのだ。先生もストイックだと思う。先生とお揃いでストイックに生きる。先生に依頼を渡したら喜んでもらえた。うれしかった。今日はそれだけで十分だ。心が満たされた。気持ちが癒された。まだいける。僕は死んでない。少し休んだらまた無理をする。