妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

鬱がひどい。何もいらない。何もしたくない。それでも無理をして街に出かける。すべては自分の脳内で起きていること。疲れている。先生は夜勤明けかな。疲れているだろうな。先生とお話したい。


いつものカフェに来てます。途中でクリニックに寄ったら開いていた。てっきり休診日だと思っていたので驚いた。何だかハッとした。先生はこんなにがんばっているのに、僕は何やってるんだろう、気力をなくして落ち込んでる場合じゃないだろ。そう思った。一寸泣きそうになった。海老と卵のサンドイッチのランチセットとラテでひとりランチ。レキソタンデパスを飲んだ。先生の優しさが体のなかに染み渡る感じ。お薬は先生の優しさでできている。店員さんと言葉を交わして少し気持ちが上がった。店内は今のところ静かで、平日の空気を保っている。落ち着いた空間。居心地がよくて眠くなってしまいそう。ようやく心が静まった。仕事が始まる前に必要なものは買っておいたほうがいいかも知れない。始まったらきっと今より余裕がなくなる。必要最低限にすることは重要だろうけど、あまりストイックになり過ぎるのもよくない。新しいものでテンションを上げることも必要だ。気持ちの波が激しくなってきている。先生に頼るしかない。


今も地獄。これからも地獄。生きることそれ自体が地獄なんだ。苦痛と絶望しかない。おいしいとこは少しだけ。1%の楽しみのために99%の苦しみに耐える。量は変えられない。しかし質は変えられる。1%より多くの楽しみになることも不可能ではない。すべては自分のため。自分のために生きるんだ。無理をして街に出てよかった。先生ががんばっていることを確認できたし、いつものカフェの店員さんと言葉を交わして癒された。家には何もない。引きこもっていても何も変わらない。きっかけはいつも外にある。気分転換。オンとオフの切り替え。新しいことを始めるんだ。気力がなければどうしようもない。無気力では何もできない。無理やりにでも気持ちを高める必要がある。


明らかに鬱が悪化している。自己嫌悪に苛まれる。不安と恐怖に怯える。食欲がなくなってきた。気持ち悪い。嫌なことから逃げたい。もう疲れた…無理をし続けている。何もかも嫌になってきた。すべてがくだらない。何も楽しめない。気持ちは上がるどころか下がる一方。苦しみから解放される唯一の方法は死のみ。


発狂したいのを必死にこらえている。デパスを飲もうかと思ったけど、それで治まる感じがしないから飲まない。叫んでみたところでどうにもならない。ただ自己嫌悪になるだけ。もう他人事だと思えなくなっている。これから地獄へ向かうのは自分なのだ。無意識に現実から目を逸らしていたのが、そのときが近づくにつれて現実と向き合わざるを得なくなった。もう逃げられない。自信も気力もなくした。何もいらない。何もできない。何もしたくない。