妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

先生はがんばっている。先生はがんばっている。先生はがんばっている。今日から始まりは定刻通り。やはり休み明けはきつい。アトピーの調子も悪いし。薬に頼るか。先生に頼ろう。先生に僕もがんばってるって報告したい。だから無理をする。適当にまったりと気楽にやればいい。まだリハビリの段階。職場に行くだけでいいんだ。


まだそんなにがんばらなくてもいい。無駄な無理は無意味だ。がんばり過ぎてはいけない。まだそこまでは求められていない。今やるべきことをやるだけ。病気持ちなりにできることだけやればいい。デパスを飲んだ。すぐに楽になってくるはず。


仕事を終えてカフェに来ました。細い道で後ろから車にクラクションを鳴らされた。偉そうに。そいつが先にカフェに来ていた。理不尽だな。人が多くて落ち着かない。どうにかいつもの席は確保できたけど。やはりいつものカフェじゃないと駄目か。しんどい。疲れた。帰りたい。家に帰りたい。アパートじゃなく。鬱が悪化してきた。早く先生に会いたい。居心地が悪い。死にたくなる。こんなにがんばっているのに報われない。


デパスを飲んだ。今日はこれで計4錠。お守りだから。薬に頼る。先生に頼る。頭をぼやかせば何もかも気にならない。どうでもよくなる。よい意味でも悪い意味でも。無理をしている。休まなければならない。体調が悪い。朝から薬しか飲んでない。少し胃が痛む。


先生のことを考えよう。何も気にならなくなる。他人のことはどうでもいい。僕には先生がいる。先生がいればそれだけで何もいらない。先生さえいれば生きていける。先生は今頃がんばっている。お昼を食べる時間もないはず。それを考えれば僕は恵まれている。何でも慣れてしまえばたいしたことはない。僕はよくやっている。先生はきっと誉めてくれる。自信を持っていい。


タイミングが悪かったな…すべてはタイミング。こればっかりはどうしようもない。仕方ないと諦めるしかない。前向きな諦めと妥協。デパスを飲み過ぎたせいか眠気がひどい。海老とヤリイカのパスタとカプチーノでひとりランチ。やはりトマトソースのほうが好き。胃痛のせいで堪能することはできなかったこど、おいしいものを食べて気持ちが上がってきた。デパスの効果もあるだろう。今の居心地は悪くない。タイミングが悪かっただけか。疲れていると後ろ向きな思い込みに苦しむ。僕には先生がいる。僕はひとりじゃない。僕のなかにはいつも先生がいる。すべては脳内で起きている。前向きな思い込みでどうにか生きていく。


カフェでイチジクとクルミのタルトをテイクアウトして、アパートで食べたけれどあまり満たされない。胃痛のせいとお皿とフォークを洗うのが面倒だからか。これからはテイクアウトはイタリアンのお惣菜だけにして、タルトを食べたいときはデザートとしてイートインしようか。今日はあまり居心地がよくなかった。だけど他に行く所、いや行きたい所がないんだ。自分の居場所がどこにも見つからない。職場もアパートも僕の居場所ではない。だから多少居心地が悪くてもカフェに行くしかない。


周りに流されている。自分というものをしっかり持っていないと流れに飲まれてしまう。もう自分一人の力では止められない。組織によって作り出された大きな流れ。


眠くてたまらない。明日は先生は診療日。先生は明日もがんばっている。だから僕もお揃いで明日もがんばろうと思う。寝ている間に掻かないように。質のよい睡眠を取らせて欲しい。


かなり早めに寝るか。先生の夢を見たい。おやすみなさい。