妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

先生はがんばっている。僕も先生とお揃いでがんばろうと思う。僕はよくやっている。先生が認めてくれたんだ。自信を持っていい。僕はよくやっている。


今日からお昼は食堂でうどん。つまらない。食欲があまりない。午前中は結構忙しかったんだけどな。あと二時間。先生のことを思い浮かべて無理をする。先生は今頃まだ診察中。先生はがんばっている。僕も先生とお揃いでがんばろうか。苦しいお揃い。これは楽しいお揃いのため。僕はよくやっている。


日差しが強い。朝上着を着ていくと帰りに邪魔になるな。仕事が定時までになれば、朝も帰りも上着を着てちょうどいいだろう。天気が悪ければこんなに暑くならないと思う。服装が難しい。
パスタのお店に来ている。予想外に開いていた。クルミとイチジクのタルトとカプチーノでひとりお茶。夕食にはまだ早い。イタリアンのお惣菜を買った。この中途半端な時間に仕事が終わるとやりにくいな。まあ今週と来週だけだからいいか。まずは今週のことだけを考えよう。土曜日に先生に会える。そこに向かって一日を消化していく。楽しみのために苦しむ。楽しみがあればがんばれる。僕にとっては何より大切な時間。今日は終わる。あと二日だけ無理をすればいい。


急に疲れがドッと出てきた。眠気と一緒に。やはり平気なようでいて平気でなかったか。午後までというのは今までとは別次元なのかも知れない。しんどい…ここが正念場か。とりあえず明日を無事に終えることを考える。毎日を重ねるしかない。僕はよくやっている。先生に誉められたい。


くだらない。くだらない。くだらない。嫌悪感で吐き気がする。病気持ちのプライドで生きていく。前向きな諦めと妥協を繰り返す。やるべきことをやってしまって早めに寝ようか。疲れたんだ。無理をしたら休むしかない。