妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

寒い。昨日のトラウマを引きずって、頭の中は仕事のことが渦を巻いている。今日は休みの日。楽しもう。今日という一日を生きる。僕には先生がいる。先生さえいれば他のことはどうでもいい。先生さえいれば他に何もいらない。


実家に帰るための高速バスに乗っている。眠い…ひどく疲れている。ちょっと昨日のダメージが大きいな。完全に鬱が悪化してしまった。せっかく順調に来ているのに、保健師の面談のせいで体調が悪くなるとか本末転倒もいいとこだよ。過去のことなんてどうでもいいじゃないか。もう忘れたいんだ。今のことだけ考えて生きている。嫌な記憶は沈めたんだ。記憶の底にある物をわざわざ掘り起こさないでくれ!普通に健康な人間に僕らの気持ちが分かるはずないよね。先生さえ理解してくれたらそれでいい。最初から他人には期待してない。先生と自分にしか期待しない。いつものカフェでひとりランチをしたら少しは癒されるだろうか。心の傷を癒されたい。僕の居場所。僕の帰るところ。


クリニックに寄ってからいつものカフェに来ました。海老と卵のサンドイッチのランチセットとラテでいつものひとりランチ。クリニックの用事も一応済ませることができた。眠い…ひどく疲れている。やはり土曜日は混んでいる。しかし幸運にもお気に入りの席に座れた。眠気が半端じゃない。馴染みの店員さんと言葉を交わしても上の空。食後にピンクのレキソタン。秋だからモンブランを食べようかと思うのだが、サンドイッチとラテだけでお腹一杯。すっかり小食になっている。生クリームのケーキは甘すぎて楽しめないかも知れない。タルトは甘すぎないから楽しめる。ちょっぴり大人の味。こうしてボーッとしているのがいい。僕の居場所だから居心地がよい。こういう場所ではあえてひとりでいたい。ひとりだから落ち着く。いつもひとりだけど寂しくないのは、実際僕はひとりじゃないから。僕には先生がいる。僕はひとりじゃない。


最近物欲が出てきたかも知れない。これは健全なこと。無理をしたら自分へのごほうびをあげたくなる。鞄が欲しい。ダウンパーカーが欲しい。服屋で目移りしてしまった。こういう時間も楽しい。全部買える訳でないから、どれかを選ばなければならない。迷うからこそ楽しい。無駄はしたくない。衝動買いで後悔したくない。実物を見て触って、ネットで情報を調べる。そうして本当にそれが欲しいものなのかを見極める。制限があるから楽しめる。不自由な自由。店員さんと言葉を交わして癒された。心の傷が塞がった気がしている。休みの日は心を休める時間。肉体的な疲れは眠れば取れる。精神的な疲れを癒すのは簡単ではない。どうしたら癒されるか、自分で考え自分で見つけるしかない。『自分で考える』ことが大切なんだ。