妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

髪を切るために街に出てきた。クリニックに寄ってデパスレキソタンを飲んだ。美容院は苦手なんだ。薬を飲むためだけにクリニックに寄らせてもらえるなんて、僕の居場所だからこそできること。事務の娘も快くOKしてくれた。薬に頼りたいときは薬に頼る。先生に頼る。そういうときは効果があるような気がしてくる。すべては自分の脳内で起きていること。病気だから仕方ない。どうせ死ぬからどうでもいい。神経質な気持ちを少し鈍感にして、どうにかやり過ごしたいと思う。僕はエリート。僕はよくやっている。自信を持っていいんだ。


いつものカフェに来てます。海老と卵のサンドイッチのランチセットとブレンドでひとりランチ。やはり美容院は疲れた。だけど無事に髪を短くしたので安心感。馴染みの店員さんと言葉を交わして癒される。自然体。これが本当の僕のあるべき姿。僕が何処までも僕のままでいられる居場所が先生の前だとしたら、いつものカフェは僕がある程度まで僕のままでいられる居場所だと言えるだろうか。居心地はとてもよい。嫌なことを忘れられる。一時的に現実から距離を置くことは大事なことだと思う。決して現実から逃げる訳ではない。今日は先生が処方してくれた薬に頼った。そのお陰で苦手なことを乗り越えることができた。こういう薬の使い方が好ましいと考える。正しい薬の使い方なんてないけれど、自分にとって最適な薬の使い方を意識することは必要だと思う。僕には友達がいない。今は東京の友達とメールをするくらい。だけど僕はひとりじゃない。最近孤独を感じることは少ないような気がしている。


いつものカフェでまたキッチンクロスとトートバッグを買った。キッチンクロスをその日の気分次第で変えたら、ひとり貧しい食卓も少しは明るくなるかも知れない。トートバッグは小物の整理に便利なので、一応好きな色を買い足しておいた。帰りに本屋と服屋に寄った。スーツの上に着るコートが気になっている。私服と兼用なら多少高くても手が出るのだが、仕事専用だと思うとやはり気が引ける。変にこだわり過ぎないほうがいいのかな。仕事とプライベートは厳格に分けたいけれど、アウターを兼用したくらいどうってことないのかも。私服専用のアウターもある訳だし。実際兼用のつもりで買っても、結局は仕事専用になってしまう可能性が高いように思う。もう少し考えてみようか。物欲は欲求。欲求は大事にしたい。欲求は生きることにつながるものだから。


どうせ仕事をしなければならないのなら、着る物で気分を高めるのもありか…


SoundgardenBBCのライヴ動画を見たら、久しぶりにテンションが高まってしまった。新アルバムが楽しみになってきた。ずっと使っていないヘッドホンを引っ張り出して夢中になった。気力が出てきている。好きなことを楽しいと感じることができるのは、鬱の調子がよいという証拠になる。ヤプーズとかたまとか、欲しいと思えるCDが増えてきている。漫画のエヴァも読みたい気がしている。思わず夜更かししてしまった。休みの日だからまあいいか。気持ちが上がると必ず下がるので、意識的に気持ちを低めに制御して落ち着かせる。先生の夢を見たい気分です。おやすみなさい。