妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

アトピーの調子が悪くて憂鬱です。外は雨でより一層気持ちが沈む。もう何もかも嫌になってきた。死にたい。消えたい。ひどく疲れている。ずっとずっと永遠に眠り続けていたい。僕にはこの世界で生きていくことが本当に耐えがたい。理不尽な世界。汚い世界。明日は先生に会えるというのに、疲れすぎて楽しみなんて感情も湧いてこない。気持ちに余裕がない。何もしたくない。


冷たい雨。好きじゃない。小雨だからまだましか。明日は天気が回復するみたいだし。やはり雨は嫌いだ。ダウンジャケット着てても寒い。下が寒いんだ。寒い中バスを待つのはつらい。不便だ。なんか混んでる。最後に乗るか。雨に濡れてしまう。乗車券買ってあるのに。


いつものカフェに来ている。海老と卵のサンドイッチのランチセットとブレンドでひとりランチ。馴染みの店員さんと言葉を交わして癒される。底に沈んだ僕の憂鬱な気持ちが少し和らいだ。ここは僕の居場所。レキソタンデパスを飲んだ。先生からもらったお守りに頼る。エスプレッソマシンはまだ直っていなかった。だけど明日からようやくラテが飲めると言う。明日は先生に会える。そのあとここでラテを飲もう。雨は止んでいる。止まない雨はないか。ここは僕の居場所。愛称で呼んでもらえる唯一の場所。何だか泣きそうになる。こういう居場所がなかったら、今頃は生きていないかも知れない。どうせいつか死ぬからどうでもよい。だけど今は生きている。僕は『今』という時間を確かに生きている。僕はまだ死んでない。病気持ちで死にたくてそれでも無理をして仕事をしてさらに死にたくて…だけどまだ死んでない。僕は生きている。


ブレンドをおかわりした。もう少しここにいたいと思った。店内は暗い。外が暗いから余計にそう感じる。電球の明るさを絞ってあるような気がする。だけど落ち着く。明るい空間より暗い空間のほうが好き。先生の部屋も暗いと言っていた。先生も暗いほうが好きなのかな。祝日の割にお客が少ない。天気がよくないせいだろうか。暗くて静かで眠たくなってしまう。ジャズ風の落ち着いたBGMも眠気を誘う。ブレンドのカフェインもこの眠気を醒ますことはない。少し頭が痛い。デパスをあと2錠飲まなければいけない。再びお客が増えてきた。そろそろカフェを出ようか。


すべては自分の脳内で起きている。僕には先生がいる。僕はひとりじゃない。僕はよくやっている。先生が認めてくれる。誉めてくれる。自信を持っていいんだ。病気だから仕方ない。どうせ死ぬからどうでもいい。毎日一日という時間を重ねるだけ。先のことは分からない。分からないことを考えても不安になるだけ。今のことだけ考えて生きていく。僕は何処までも僕であろうとする。僕は何処までも僕でありたいと思う。明日は先生とお揃いの楽しみ。休みの日は始まったばかり。楽しもう。無理をしたのだから休んでいいんだ。


頭が痛い…服屋に寄ったけど完全に物欲が醒めた。もう欲しい物は何もない。何もいらない。しばらく服屋には行かないと思う。月一で十分だな。毎週行く必要もない。僕の居場所ではないのだから。疲れた。いつものカフェで癒されたまま帰ればよかった。でも物欲が醒めたのは意味があったと思う。無駄をしなくて済むから。死にたい気持ち。疲れているんだ。何のために生きているのか。死にたくても死ねないから。本当に死ねないのか。本当は死ねるのではないだろうか。それなのにあえて生きているのは、本当は死にたくないからなのか。いずれにせよ死ねないんだ。無理をして苦しんで生きなければならない。人生なんて絶望でしかない。早く終わりにしたい。すべての苦しみから解放されたい。