妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

うまくいった。ドトールには行かない。いつものカフェのいつものひとりランチをより楽しむため。僕にとって特別な場所なんだ。僕が僕のままでいられる僕の居場所なんだ。僕の存在が許される、僕の存在が認めてもらえる、本当に大切な居場所なんだよ。軽々しく考えて欲しくないね。何も知らないくせに。知ろうともしない。まあ知ろうとしたって分かるものでもないんだけどね。さあ、嫌なことは忘れて楽しもう。がんばっている自分へのごほうびだ。


眠い…いつものカフェに来ている。いつものひとりランチを待つ。エクレアを追加した。ビンテージの白いカップを買おうか迷う。コンディションもかなりよい。楽しもう。今は嫌なことは忘れて楽しむ。ひどく疲れている。バッグが欲しいと思ったけれど、遠出をする気にならない。値段も高いし必要性もない。今すぐに買わなければならない理由はない。後回しにしておこうか。少し時間を置いてから、まだ欲しいと思えたら買おうか。人間不信に陥っている。他人は敵だ。誰も信じられない。不信が恐怖に変わると厄介になる。対人恐怖が再発したらますます生きるのがつらくなる。明日は先生に会える。今の僕の心はひどく弱っている。癒されたい。楽しみたい。


遠出をしたら何かあるかな。何か見つかるかな。誰かいいひとに出会えるかな。デパスを飲んでテンションを上げて遠くに行こうか。気力もないくせに、何処か遠くに行きたい気持ちがある。何処までも遠くに行ってしまいたい気持ち。ちょっと自暴自棄な感じ。迷うくらいなら行ったほうがいいかも知れない。フラフラと街をさまようのもいい。気分次第だな。


ひとつ歳を重ねる。お祝いだ。パーティーだ。自分に贈るプレゼント。久しぶりの新幹線もいいもんだ。往復26分。気持ちの上がるきっかけは外にある。たまにはいつも通りでない場所へ行くことも大事かも知れない。何か楽しいことが待っているかも。よいほうに変わるきっかけになるかも。僕は変わりたいと思う。


思い切って遠出してきた。結果的にはよかったと思う。よい買い物ができたと思う。自分への最高のプレゼントになったと思う。たまには『もの』によって気持ちを上げることも重要なこと。死にたいくらい苦しい思いをして稼いだお金。これを『もの』というかたちにして満たされる。毎日使うものだからよいものを手にしたい。僕は物持ちのよいほうだから死ぬまで使えるかも知れない。まさに一生ものだね。この楽しい気持ちのままで、明日は先生に会いに行きたいと思います。
タリーズに来ている。もう来まいと決めていたのだが、新幹線から電車への接続が悪いので仕方なく店に入った。カフェラテとドーナツを注文した。ドーナツは思いの外おいしかった。カフェラテもエスプレッソ追加なしでも楽しめた。気持ちが上がっているから、すべてにおいて前向きに考えることができるのかも知れない。僕は今生きていると実感している。僕はまだ死なない。病気持ちなりに死ぬまでちゃんと生きていく。無理をしてでも生きていくしかない。僕は強い。僕には居場所がある。味方がいる。今の苦しみがいつか報われることを信じたい。だけど報われても報われなくても、僕はやはり死ぬまで苦しんで生きていかなければならない気もしているのです。


疲れた。しかし心地よい疲れだ。無理をして遠出したかいがあった。きっかけは外にある。いつも通りでない場所もある意味「外」だと言える。今日は特別な日。僕はまた一年後もこういう気持ちになれるだろうか。先のことは分からない。死ぬまでその日一日を重ねるだけ。それでも生きてさえいればいい。そうだよね?先生。明日が楽しみだね。お話の準備をしなくちゃ。ちゃんと準備をすればより楽しめる。癒される。満たされる。生まれ変わることはできないけど、変わっていくことはできる。僕は変わりたい。より強く。もっと楽しく生きていきたい。


甘いものはひとつだけというルールを破ってしまったな。まあいいか。テンションが上がっていたから。たまには少しくらい調子に乗っていい日もあるんだよ。