妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

雨でずぶ濡れ…まあどうせ死ぬからどうでもいいか。梅雨だから仕方ない。これも先生に会うためだと思えば平気。僕はそのために生きている。


うまくいった。冷房で体が冷えたので、一応念のために行っておいた。気持ちは落ちている。でもせっかくの休みだから楽しみたい。


いつものカフェ。いつものひとりランチ。雨は上がっていた。ムワッとした蒸し暑さ。不快指数上昇する。靴の中がまだ濡れていて、靴を脱いで足先を乾かす。早めに帰ろう。まだ明日も明後日も来ることができる。


自分に自信を失っている。どうせ死ぬのだから気にすることないのに。どうせ生きるのなら楽しくいたい。前向きに開き直るのがいい。明日は先生に会える。それだけを考えていれば楽しくいられる。すべては自分の脳内で起きている。よい意味で自分次第ってこと。死んだらたぶん無になる。輪廻転生とか信じていない。死んだら苦しみと一緒に楽しみもなくなる。楽しみも生きているうちだけなんだ。だから苦しみに耐えて楽しみを探す。僕はまだ死にたくない。まだ楽しみたいから。もう苦しみたくないけど、まだ楽しみが足りない。今まで苦しんだ分、同じくらい楽しまないと気が済まない。苦しんだままで終わりたくない。僕はまだ死んでない。まだ死ねない。


先生がいるから生きている。親がいるから死ねない。積極的理由と消極的理由。理由があれば生きていける。