妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

形跡5。


明日からは休める。僕は病気持ちのエリート。今日も自信を持って生きる。


また鼻炎…売店でマスクを買った。頭がボーッとなる。こんな日に限って忙しかった。仕事は固まって来るから困る。しかし今週もよくがんばった。自分を誉めてあげたい。


帰り道に高速バスの乗車券を買いに行ったら、可愛いあの子が応対してくれた。まったく期待してなかった。運が味方してくれるのは、案外そういうときなのかも知れない。最後の最後で癒された。可愛い声。可愛い笑顔。まるで天使のよう。あんな子と付き合えたらなー。やっぱりひとりはつまらない。今夜の夕食もストイックに。平日は精進料理のようなものだ。明日はいつものカフェでいつものひとりランチ。気分次第でスパゲッティのカフェでひとりランチ、そのあといつものカフェでひとりお茶にするかも。日曜は天気が悪そうだからはしごラテはしないと思う。とりあえず休もう。一週間がんばったごほうびをあげよう。


たまにはゆっくりするか…今日は洗濯もなしだし。アパートだからあまり遅くなると迷惑になる。今は休みの時間。明日からは休みの日。鼻炎が鬱陶しい。何に反応しているのだろう。アレルギー体質はきつい。健康なんて当たり前のものを欲しがる。そりゃ老成した考え方にもなるさ。


バスターミナルの可愛い女の子を思い浮かべよう。あの笑顔を思い描いてみよう。こんな僕でもストイックにがんばっていれば、あんな子が僕の生活に交渉を持ってくるのだと妄想してみよう。ほら、楽しくなってきた。心が少しだけ軽くなった。さあ、家事を始めよう。休みの時間はおしまい。無理をしたら、また休みの時間にすればいい。


身体が重い。だるい。蒸し暑さのせい。鬱のせい。一時的に心の糸が切れかかっているみたいだ。何もしたくない。鼻炎がまだ治まらなくてイラつく。眠い。ひどく疲れている。いかに平日を無理して過ごしているかということが分かる。眠くて眠くてたまらない。今日は一日中忙しかったから、仕事中に眠くなることはなかった。5日分の疲れがドッと押し寄せている感じ。


ゆっくりした割には、意外と早い時間に眠れる。明日はいつもより一時間遅く起きる。朝目が覚めて、寝ている間に掻いた形跡が小さければ気持ちが沈むことはない。なるべく小さいことを祈りながら眠ります。おやすみなさい。