妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

形跡4.5。10分二度寝


この街を捨てて新しく始めようか。自立するために。ひとりで生きていくために。


うまくいった。もうすぐ先生に会える。外は秋晴れ。気持ちは落ち着いている。


クリニックの待合室が混んでいた。人が怖い。図書館で患者が少なくなるのを待った。ホラー漫画を読んでしまって余計に鬱になった。クリニックに戻ってレキソタンを飲んだ。もう人は少なくて安心した。こういうことがあると、やはり自分は病気なんだと実感する。


今日はついてないな…僕の居場所が居場所だと感ぜられない。逃げ場がない。先生とお話して癒されたい。いつものカフェでひとりランチをして楽しみたい。胸が苦しい。早く楽になりたい。やけに人が来るな…人が怖い。人が怖い。人が怖い。


デパスを2錠。クリニックで飲むなんて滅多にあることではない。ここは僕の居場所なのだから。くすりをたくさん。狂ってるのは僕だけじゃないのか?もう午後1時。まだ水と薬しか口にしていない。お腹すいたな…いつものカフェでいつものひとりランチ。せっかくの休みの日。今は休み時間。楽しもう。


いつものカフェでいつものひとりランチ。午後2時。ようやく食事にありつける。クロワッサンと練乳クリームのパンを追加した。お客さんが途切れて現在貸し切り状態。心地よい。店員さんたちと言葉を交わして癒される。ここは僕の居場所。先生とお話して心が軽くなった。今は気持ちが上がってきている。


一方が元気をもらい、もう一方が気力を吸い取られるような場合。両方がお互いに元気をもらい、与えるような場合。先生と僕の関係はもちろん後者になる。お互いに癒される理想の関係。


何かを極める。僕もひとつのことに没頭したい。何か夢中になれるものが欲しい。僕は何がしたい?何ができる?僕なんて何もかも中途半端で駄目な人間だ。何の魅力もない。生きることで精一杯。病気持ちだから仕方ないか。僕なりの生き方でいいと思う。僕にしかできないことがきっとある。


先生に打ち明けて楽にはなった。文字通りの傾聴だったけど。最期に決めるのは僕だし、どちらの選択もありだと思う。だから言葉を返すことは難しかっただろう。僕もそれを期待した訳じゃない。疲れた。それでも癒された。まだ休みの日。休み時間はまだ終わらない。


自立したい。甘えたくない。負けたくない。病気持ちのプライド。


寝る前にホラー漫画なんて読むものじゃないな…富江。誰かに似ている気がするけど、誰かが分からない。女優?アイドル?この作者の漫画はこれだけで十分だと思う。何故この漫画を買ってしまったのだろう。ホラーとか苦手だし、刺激より癒しが欲しいんだ。しかし読み始めると止まらない。現実を忘れることができる。もう富江の魅力にとりつかれてしまったのかも知れない。明日は何をする日なのかさえ判らなくなってきた。怖い夢は見たくない。興奮で眠れそうにないけど、疲れが眠りに誘うに違いない。おやすみなさい。癒しとのバランスを取る必要があるな。明日ははしごラテをして楽しもうか。