妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

形跡3


昨日の疲れのせいで遠出する気になれず、遅めに家を出て街に向かう。無理をする必要はない。来週でも別に構わないから。わざわざ連休中に人が多い場所に行く理由はない。しかし観光客が鬱陶しい。僕はいつも通りにまったり過ごしたいのに。人が怖い。気持ちが落ち着かない。いつものカフェでいつものひとりランチをしたら、早めに家に帰ってゆっくりしよう。心を休めたい。


いつものカフェでいつものひとりランチ。街は混んでいたが、お客は少ない。でも僕の心は晴れない。この曇った空と同じに。電車の時間が迫っていたので、お店を出るときに店員さんと長く話せなかった。せっかく向こうから話しかけてくれたと言うのに。だけど少し癒されたからよかったと思う。すべては自分の脳内で起きているって本当だな。やはり無理をしなくて正解だった。負担が大きすぎる。好きなこと以外で迷ったらやめたほうがいい。前向きな開き直りは心を楽にする。僕には居場所がある。無理をするためには休みが必要だ。気持ちが安定しない。こんなときは先生のことを思い浮かべる。唯一の理解者、心の支え。


なるべく適当に済ませて早めに寝よう。ひどく疲れている。明日はできるだけ、それなりに早起きしたい。もうすでに仕事のことが頭をよぎる。デパスを2×2錠。先生に頼る。


やはり一時間かかる。切るだけならそれほどではないのだが、むしろ後片付けのほうで時間を取られる。だけどこれでも精一杯意識して適当にやっているつもり。だから時間の短縮より、いかに早く始めるかを考えたほうがよいと思う。アトピーの調子が悪い。気持ちも落ちている。せめて安らかに眠りたい。おやすみなさい。さようなら。