妄想と記憶

人生にくじける孤独な妄想と記憶

形跡6。何故だ…病気だから仕方ない。今日は先生に会える。苦しみは忘れよう。


眠れるだけまし。永遠に繰り返される妥協と諦め。もう嫌なことを考えている。


こんな最低な気分なのに、僕は何をしているのだろう。いいひと。いなくていいひと。何も報われない。死にたい気持ち。これから先生に会いに行くというのに、死にたい気持ちが頭の中に膨らんで、今にも破裂しそうだ。また明日は戻らなければならない。また来週は無理をして仕事に行かなければならない。朝目が覚めたときから、この忌々しい考えが浮かんで離れない。
病気なのに働くということが、どうしても受け入れられない。ここまで無理をして生きていく意味がわからない。だから死にたい気持ち。もう何もかも嫌だ!これ以上苦しみたくない!だから死にたい。先生と楽しくお話しながら死ねたら、どんなに気持ちがよいだろう。死ぬときくらいは、楽しい気持ちでいたいと思う。笑顔で、笑ったままで死にたい。


先生とお話するために考える。考えを言葉にする。先生に伝えたいから。これからも僕は考える。


クリニック→いつものカフェ。食欲がないので、パンふたつとラテとアマンディーヌを注文した。
先生とお話して、朝からの憂鬱な気持ちは楽にはなった。楽にはなったけれど、当然苦しいことに変わりはない。今週仕事に行ったことを褒めてもらえた。うれしい。先生と深いお話ができた。うれしい。いつでも死ねる。いつでも辞められるというのに似ている。だから今は決断してはいけない。それは先送りにして、今はとりあえず休む。今の僕は休めないけど…
クロワッサンとアマンディーヌだけでよかったかも。パンひとつとケーキひとつとラテ。それだけでお腹は満たされる。本当食欲をなくしている。先生はお腹をグーグー鳴らしていた。僕の前では許される。リラックスしてるってこと?今回のお話は答えのないお話。楽しい内容ではない。だけど心が軽くなった。だからまた先生とお話したいと思う。


ひとの役に立ちたい。苦しむひとの役に立ちたい。生きているうちに。僕らしくありたい。僕は何処までも僕でありたい。死ぬまで僕のままであり続けたい。


好きなことがしたい。やりたいことをやりたい。僕らしい生き方をしたい。健康になりたい。


何もかも中途半端だから余計に苦しい。中途半端な病気。生かさず殺さずの生き地獄。すべてが中途半端なんだ。生きることも。自分さえ。健康が欲しい。健康が欲しい。健康が欲しい。


デパスを1T。身体が動かない。明日戻るため。仕事をするため。誰にも邪魔されたくない。何も言われる筋合いはない。薬に頼るしかないんだ。仕方ない。


自暴自棄。自分で自分を壊すしかない。どうせ無理をするんだ。もうどうなっても構わない。制御不能。先生、僕は本当に死んでしまうかも知れません。近いうちにさよならを言わなければいけないかも。


がんばっている僕に、ご褒美をあげなきゃね。それがいつものカフェだけでは足りなくなってきたんだ。新しい楽しみを見つけてあげたい。


先生ともっとたくさんお話したい。先生と僕とのあいだでしか成立しないお話。そのために僕は考える。考えを言葉にする。そしてその言葉に説得力を持たせるには、無理をしてがんばらなければいけない。これで辻褄が合った。論理的な生きる理由。無理をしてでも生きる理由は、単純に先生とお話をしたいというものに過ぎなかった。


耳の中が痒くなるから、イヤホンができない…不便な身体に嫌気がさす。今からなら6時間眠れる。おやすみなさい。今日は先生のことばかり考えていた。夢のなかでも会いたいと思います。